3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

人を称賛するのが上手な人たち

4年前、ロンドンのNHS病院(国営医療サービス)での

水中出産を体験することとなり、

 

出産当日、驚いたことはいっぱいあったのですが、

とても印象的だったことの一つが、

助産師さんがくれる「ほめ言葉」のシャワー。

 

 

最後の段階でがんばっているとき。

無事産み終わったあと。

ありとあらゆる言葉でほめたたえられます(笑)

 

 

褒められすぎなことが面白くなっちゃって、

最中なのに妙に客観的になり、

笑ってしまったくらいです。

 

 

11年前、日本で出産したときも、

分娩台で助産師さんに「あとちょっとよ~」「いいよ~」

などと言われたときは心底がんばろうと思えて力をもらいました。

それまで、夫と二人きりで陣痛室に完全に放っておかれた孤独を考えると、

寄り添ってくれるその言葉の威力たるや。

言葉ってほんとに人を元気にしてくれます。

tomo-rainbow.hatenablog.com

 

 

ちなみに、ロンドンの助産師さんたちが

私の出産クライマックスに放っていた言葉は、

こんな感じでした。

 

 

「So Beautiful!(美しいわ)」

「Amazing!(すばらしいわ)」

「Fantastic!(すばらしい)」

「Brilliant!(輝かしい)」

「Absolutely stunning! (めっちゃすばらしいわ)!」

「Perfect!(完璧よ)」

「Well done !(よくやったわ)」

「Amazingly gorgeous!(すばらしく美しい)」

 

 

とまあ、(助産師さんが)大興奮で

ありとあらゆる誉め言葉が

まさにシャワーのごとく降り注いだのです。

 

 

そのとき、英語って人を称賛する言葉が

たくさんあるんだなって思いました。

(調べたら他にもsuperbとかastonishingとか

 marverousとかwonderfulとか出てくる出てくる)

 

 

日本語だと気軽な誉め言葉は、

すごい!いいね!きれい!

かっこいい!すてき!かわいい!さすが!

とかでしょうか。

 

 

「とても美しい!」とか

こういう状況であまり使わないですよね。

 

 

それで、

これまで住んできた他の国での

「ほめられ経験」を思い出したんですが、

 

 

スペインでも外に出れば

「なんて可愛い赤ちゃんなんだ」とか

男性女性問わず、しょっちゅう言われていました。

(赤ちゃんや小さい子が大好きなスペインのひとたち。

 本当に誰にでも声をかけて言ってくれるのです!)

 

 

今住んでいるフランスでも、

人を褒めることはとっても気軽にさっとするなと思います。

 

パン屋のお姉さんが会計時に、

「あなたのそのネックレス、私は好き」とか。

 

お店のお姉さんが

「そのシャツはどこで買ったの?とてもいいわ」とか。

 

あるときはエレベーターで

「私は日本人女性が大好きです」という女性にも出くわした。

(彼女曰く、日本人女性は笑顔が素敵で恰好もエレガントなんだそうだ)

 

 

ごますりで褒めるのとは違って、

ほんとに思った時に躊躇せず、

さっと口に出すんだなと思います。

 

 

そのまっすぐな言葉に対して

「いえいえ、そんな」と謙遜するのは

せっかくの言葉を受け取らないことになり、

逆に失礼だと感じます。

 

 

「ありがとうございます」

「そんな風に言ってくれてありがとう」

と受け取るようにしています。

 

 

湧いてきたよい感情をさらっと伝える。

それをありがとうと受け取る。

コミュニケーションが楽しくなります。

 

 

人生の大仕事の最中に笑わせられた

ほめ言葉のシャワー。

素っ裸の異文化体験でした。

母カフェParis☆3月の予定

みなさまこんにちは。

パリで育児中のお母さんを応援するママサロン

<母カフェparis>のともこです。


いかがお過ごしでしょうか?

このところのパリはとーーーーってもあったかい!

先日、末っ子と久しぶりに公園遊びにいったところ、

 

ついに発見。

自前の折り畳み椅子で本を読みながら

チューブトップにミニスカートで焼く貫禄マダムが。

2月とは思えない光景です。

 

でもそれほど陽射しがあたたかかったし、

毎年長く暗い冬でビタミン欠乏気味の私も思わず

「いいなあ!私も同じことしたい!!!」と思ったのでした。

 

あ、「日光浴したい!」は

私的に「温泉つかりたい!」とほぼ同義語です。

↓↓日差しの必要性はこちらから↓↓

tomo-rainbow.hatenablog.com

 

 

さて、

子連れママの気楽なおしゃべりの場として始まった母カフェ。

今は、お子さんの年齢問わず(中高生もママも)、

色々なお母さん方の交流の場となっています。

 

子連れでも、子連れでなくても、

ひとときの新しい出会いを楽しみたい。

おしゃべりして発散したい。

おしゃべりして頭を整理したい。

パリ情報を他のお母さん方に聞きたい。

自分の経験を他の方とシェアしたい。

そんな方はぜひ「おしゃべり座談会」の方にご参加ください。

最近は、「夫婦」をテーマに話が盛り上がっていますよ。

 

そして、母カフェのもう一つの形。

それが、ママが特技を生かして講師となる

「ママによるママのためのミニセミナー」です。

 

講師は、

母カフェにいらした方を私が勧誘したり(笑)

他のメンバーから推薦があがったり。

毎月の恒例行事と化してきましたよ。

*これまでのママセミナーのテーマ

 「カラーセラピー」「白ワイン※」「赤ワイン※」「発砲ワイン※」

 「ガトーショコラ」「ブッシュドノエル」「クッキーアイシング」

 ※ワインは外部講師にお願いしました

 

そして、来月は美容師でもある母カフェメンバーが、

「ママのためのキッズヘアカット講座」をひらいてくれます。

 

子どもの髪を11年間自宅で切り続けている私が

日頃の困ったなーを解決したくて、

ぜひやってほしいと依頼しました。

はい。個人的企画です・・・

でもいいと思いませんか?

 

普段美容室で切っている方も、

自宅で前髪ちょっと整えたいとか、

もみあげ整えたいとかありますよね?

 

うちは女の子も男の子もいますが、

男子の髪型ってほんと難しい!!

プロの実演見ながらいろいろ聞けると思うとわくわくします。

同じ悩みを持つお母さんが多かったようで、

あっという間に満席となりました。

 

こういった「ママセミナー」は、基本的には、

通常の「おしゃべり座談会」へ一度ご参加いただいた

母カフェメンバーの方に、

facebookの非公開コミュニティーで告知受付しています。

 

ママセミナーにご興味あります方、

どうぞ一度おしゃべり座談会へお越しになり、

Facebookグループへご登録くださいね!

 

最後に3月の「おしゃべり座談会」の告知です。

 

◆日時 3月19日(火)10時ー12時 ※残席2

◆場所 パリ15区 ※詳細はお申し込み時にお伝えします。

◆対象 パリ近郊で育児中のお母さん(子連れ大歓迎)

◆定員 毎回5組限定

◆参加費 1組5ユーロ(お茶付き)

◆申込方法 初めての方はcafedesmamansinparis@gmail.comまでご連絡ください。お名前、お連れになる場合はお子さんの年齢(月齢)、携帯電話番号、どなたのご紹介か(どこでお知りになったか)を書いてお申込みくださいませ。Facebookでも同時募集しております。先着順につき、参加していただけるかどうかをそれぞれ返信いたしますね。

 

パリのこのあたたかさはそろそろ落ち着きそうですね。

こちらの暗い冬で気分の落ち込む人も多いです。

天気の良い日はぜひ意識的に日を浴びてすごしましょう。

よい一日をおすごしください🌈

 

 

 

 

知らないひとに気軽に意見を求める人たち

欧州で暮らしていて面白いことの一つに、

知らない人に気軽に話しかける、ということがあります。

 

 

あるときは、

ロンドンのショッピングセンターの洋服店。

 

私がTシャツを手に取って、

鏡で見たりしていよいよ買おうかなと思った時、

横にいた同じTシャツを見ていた女性が聞くのです。

 

「ねえ、これ快適そうでいいわよねえ。

 あなたそのTシャツどう使うの?」

 

「え?ああ、そうですねえ。

 厚手で気持ちよさそうだし。

 うーん、ジーンズとか?(当たり障りない回答・・)」

 

「そうね、私の今日みたいな恰好でもいいかしらね」

 

「ええいいと思います」

 

 

みたいなこと。

 

 

またあるときはパリの路面洋服店にて。

試着室へ向かう途中。

 

 

「ねえ、あなた」

 

「はい?」

 

「これどう思う?」

(妙齢のマダムに今、試着したと思われる白いシャツを見せられる)

 

「ああ、素敵ですね」

 

「そう?でも若すぎないかしら。

 長さはいいと思うんだけど」

(おべんちゃらはいらない。本気の回答求むという感じ)

 

 

「とても似合っていますよ」

(似合っていた。けどぶっちゃけ語学的にこれしか言えない・・)

 

 

そこに登場する彼女の友達。

「そうよねえ。いいわよねえ」

 

「ところで、あなたの持ってるその服はどこにあったの?」

 

「これですか?あ、1階です」

 

「あ、そう。メルシーマダム」

 

 

またあるときは、

鏡でスカーフを当てていると、

別のお客さんが「あなたにはそれがいいわよ」 

と一緒に並んで便乗してくる・・・(笑)

 

 

ほほー。

全然知らないひとにもガンガン話しかけるわけね。

パリのひとはツンとしていると言われるけども、

このフランクさ、やはりラテンだわ。

 

 

店員さんとお客さんという関係ではないのに、

お客さん同士で話しこむ感じが

新鮮なのであります。

 

 

日本で外国人に道を尋ねるかどうか

もし日本で道に迷って、

誰かに聞きたいな・・と思った時、

向かいから金髪の外国人が歩いてきたら、

その人に声をかけるだろうか。

 

 

「すいません。

 この住所ってここで合ってますか?」

 

 

なんて。

 

 

多分、声をかけないだろう。

観光客かな?くらいに思って、

きっと日本の人を探すと思う。

 

 

では、フランスではどうだろうか。

 

 

答え。

日本人でもガンガン道、聞かれます。

 

 

「すいませんマダム。

 この住所はどこか分かりますか?」

 

 

「ちょっといい?

 この辺にプールがあると聞いたんだけど・・」

 

 

最初はびっくりしました。

えーー!聞く?私に?

(心の声)

どう見てもアジア人でしょう。

フランス語できないよ~

 

 

でも、彼らにとってはどんな風貌だろうと全然関係ないのです。

それだけパリにはいろいろな国から来た人が住んでいるということ。

以前住んでいたロンドンも案外人種のるつぼで

日本人だからって特別異質な感じは持たれませんでした。

 

 

もともと、いろいろな人が住んでいる前提だから、

誰にだってフツーに道を聞くのです。

そもそも聞いてきたフランス語を話すひとが、

フランス人とも限りません。

英語を話していたってイギリス人とも限りません。

多文化の街。 

 

 

道は分かる範囲で身振りや単語並べて答えています。

 

 

でも以前、

ベビーカー押して、託児所に通っていた時に、

でっかいマイク持ったレポーターみたいな人がやってきて

ママンとしての何か(よく分からなかった)を

インタビューされそうになったときには

「無理です~」と逃げました(汗)

油断大敵。

母カフェParis☆2月の予定

みなさんこんにちは!

パリで育児中のお母さんのための座談会カフェ

母カフェparisのともこです。

 

遅ればせながら

新年あけましておめでとうございます!

平成が終わる大きな節目の年ですね。

そして2020へ。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2019年も早1カ月経ちます。

どんな日々を送っていらっしゃいますか。 

 

日本に負けず?パリもさっそく何度か雪が降ったり寒く、

インフルエンザや胃腸風邪など猛威をふるっています。

 

フランスの場合、

あまり熱などの症状の原因を特定しません。

熱ね。じゃあ熱さましして様子見て。

吐くなら吐く。栄養補給は気の抜けたコーラ。

 

タミフルもリレンザもなし。

対処療法。免疫頼み。

ある意味シンプルな対応です。

出席停止とかも聞かないなあ。

 

みんな自分が何の病気かはっきり把握してないから

ガンガン学校来るし、うつし合いの中で強くなる。

そんな感じです。

すっかり慣れました(*'▽')

 

 

 

 

ところで、フランスには、

2月下旬から3月上旬にかけて2週間の冬休みがあるんです。

え?!冬休みは年末年始で終わったのでは?と思いますよね。

にゃんと、フランスでは

「2カ月に1回、2週間のバカンス」がやってくるのです~

 

6週間学校

 ↓

2週間休暇

 ↓

6週間学校

 ↓

2週間休暇

 

と繰り返すのです。

そして夏休みも2カ月しっかりあります。

1年で見ると、日本と比べて出席日数がとても少ないです。

 

ちょっとがんばる。その先にはつねにバカンス~

すごい国です。

 

でも実際に、大人の仕事がそれだけ休めるかというと

そういうわけでもありません。

 

そんな家族に助っ人として登場するのが、

公立学校でバカンス中開催される

Les centres de loisir des vacances(通称ソントル)

学校の職員ではなく、市から派遣されるスタッフが

こどもたちの面倒を見る学童みたいなものです。

朝から夕方18時までかな?

 

ソントルの他にも、各種習い事で

一日単位の預かりレッスンなどが実施されることも。

(息子の空手教室でも1週間の一日預かりレッスンが。

 空手だけではなく、他のスポーツ体験や

 図書館にも連れて行ってくれるそうです)

 

フランスでは共働きは当たり前なので、

働きやすい環境ができているよなあと思います。

 

今回の2月の冬バカンス(2週間)の場合、

1週間は仕事し、

残りの1週間は家族でスキー休暇になんて感じも多いようです。 

なんて贅沢な小休止でしょう。

※我が家は夫フル出勤につき母子4人生活です・・・

 

なお、通常時のフランスの学校は、

朝8時20分~16時20分終了が一般的ですが、

曜日によって学童を足して最大18時20分まで延長できます。

朝は父親見送り、夕方お迎えは母親、

ママが都合つかなければパパがお迎えなど

みなさん臨機応変にやっています。

 

ランチは毎日家で食べる子もいます。

預けるのは、短くてもいい。長くてもいい。

日よって預ける時間が違ってもいい。

人それぞれ。

 

子どもを預けるフレキシブルな体制が

働きやすさにもつながっているだろうなって思います。

 

 ----

さて、
母カフェの告知が遅くなりまして申し訳ありません。

※母カフェってなあに?という方はこちらをご覧ください↓

tomo-rainbow.hatenablog.com

 

パリで育児中のお母さんを応援する<母カフェparis>

 

母カフェメンバーが特技を生かして講師を務めてくれる

「ママによるママのためのミニセミナー」と

いつもの「おしゃべり座談会」をやります。 

 

 

◆母カフェミニセミナー「ママのためのアイシング講座」※満席

日時:2月12日(火)10:00-12:00

場所:パリ15区

参加費:15ユーロ

講師:母カフェメンバー3児のママの三井ちひろさん

内容:講師の用意したクッキーに素敵なアイシングを体験しましょう。

   インター校名物ママがコツを伝授します。

持ち物:筆記用具・エプロン

お申込み:母カフェFacebookコミュニティにて(締め切り済み)

 

 

◆母カフェ座談会

日時:2月22日(金)10:00ー12:00 

※満席(キャンセル待ち承ります)

テーマ:「わたしの2019年」

場所:パリ15区※詳細はお申し込み後

参加費:5ユーロ(お茶代込み)

持ち物:子連れの場合はいつものお出かけグッズ

お申込み:cafedesmamansinparis@gmal.comまで、ご本人のお名前、お子さん連れの場合は年齢(月齢)、携帯電話番号、どなたからのご紹介かをお書きになってご連絡ください。先着順につき、参加していただけるかどうかを折り返しご連絡いたします。

 

その他、

母カフェメンバー(これまでご参加された方)向けに

冬バカンス中に親子で来れるイベントを企画中です。

お楽しみに♪

 

現在、Facebookの非公開グループでは、

パリでの風邪予防・風邪対応について、

みなさまの知恵を募集中。

とても参考になる意見がいっぱいです。

これまで母カフェに参加された方はぜひお問合せくださいね。

 

では、風邪にも負けず元気に冬を乗り越えましょう!

みなさまよい一日を🌈

母カフェParis☆1月の予定

メリークリスマス!

みなさんこんにちは。

パリで育児中のお母さんのための座談会カフェ

<母カフェParis>のともこです。

 

どんなクリスマスをお過ごしでしょうか。

わたしは外食での魚介にどうもあたったようで、

イブの夜は腹痛とのたたかい・・・

 

なんとか起きて、サンタさん代行業務を終え、

今朝、子どもたちの喜ぶ声で

ニマニマとしあわせを感じたところです。

 

今日は街も静かなことでしょう。

父子でご近所ぶらぶらしてきてもらおう・・・

 

 

さて、母カフェParis来月の予定です。

おしゃべりと出会いの場:母カフェ座談会を1回、

学ぶ場:母カフェ講座を1回開催します。

*座談会の参加費を変更していますのでご確認ください。

 

 

◆母カフェ座談会

日時:1月11日(金)10:00-12:00催行なし

   1月22日(火)10:00-12:00※残席3

場所:母カフェ@パリ15区*詳細は予約確定後にご連絡します。

対象:パリ近郊で育児中のお母さん。妊婦さんも可。お子さん連れ大歓迎。

参加費:5ユーロ*変更しています

定員:5名

申し込み方法:cafedesmamansinparis@gmal.comまで、ご希望日、ご本人のお名前、お子さん連れの場合は年齢(月齢)、携帯電話番号、どなたからのご紹介かをお書きになってご連絡ください。先着順につき、参加していただけるかどうかを折り返しご連絡いたします。

 

◆母カフェ講座 

タイトル:新春ワインセミナー新年会~スパークリングワインとともに~

日時:1月15日(火)11:00-13:30※満席にて開催

内容:ワイン&スパークリングワインの概要紹介、

   シャンパーニュやクレマンなど3種のテイスティング付き

   持参したランチでスパークリングをいただきつつワイン質問会も♪

   (昨秋から開催していた赤ワイン編、白ワイン編に続く、第3弾です。

    初めてのご参加も大歓迎です!)

講師:ブルゴーニュ在住ワインガイドYukaさん

YUKAさんがブルゴーニュの旅のお手伝いします | トラベロコ

費用:30ユーロ

定員:12名

申し込み方法:上記座談会同様メールにて。または、すでに母カフェメンバーによるFacebook非公開コミュニティに入っている方は、そちらのイベントページからご連絡ください。

 

 

1月の予定は以上となります。

一度でも母カフェにいらしたことがある方は、

ぜひFacebook非公開コミュニティ

<子連れ座談会カフェ☆母カフェParis>まで

リクエスト申請お待ちしております。

母カフェのイベント参加がボタン一つで可能です。

また、パリでの育児情報、食材情報、習いごと情報など

皆さんの投稿でもりだくさんとなっていますよ。

 

では、みなさまご家族で素敵なクリスマスを🌈

  

チェコのサンタさんに教えてもらったこと6

ドレスデンからプラハへ。冬旅行記。これまでのお話(1~5話)ーーーー

チェコのサンタさんに教えてもらったこと1 - 3児のママが見たヨーロッパ

チェコのサンタさんに教えてもらったこと2 - 3児のママが見たヨーロッパ

チェコのサンタさんに教えてもらったこと3 - 3児のママが見たヨーロッパ

チェコのサンタさんに教えてもらったこと4 - 3児のママが見たヨーロッパ

チェコのサンタさんに教えてもらったこと5 - 3児のママが見たヨーロッパ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

赤ちゃん含め、

一家総出で部屋を案内してくれるという

初のチェックインスタイル。

彼らはここに普段住んでいるわけではなく、

貸し部屋として購入したようだった。

 

 

家主の女性は、

ひとしきり案内を終えると

茶目っ気のある瞳でこう言った。 

 

 

 

「今日はね、ちょっとしたプレゼントがあるのよ」

 

 

 

そう言って、冷蔵庫を開ける。

 

 

 

ん・・・??

 

 

 

冷蔵庫には、頼んでいた朝食セット以外にも

大きなタッパーがいくつか入っていた。

 

 

 

「今日のあなたたちのディナーよ」

 

 

 

えっ・・・

 

 

え、えええええええええーーーーっ!!!!

 

 

 

 

「これはね、チェコ家庭の一般的なポテトサラダなの」

 

「で、これは魚料理。味をつけてマリネしてあるから

 フライパンで焼けばいいだけよ」

 

「それでこれはチェコのビール」

 (ピルスナーウルケルだ!知ってる!)

 

「そしてスパークリングワインもね」

 

 

真新しい冷蔵庫にきれいにならぶタッパーたち。

そしてドアポケットには、

お行儀よく並ぶウルケルとスパークリングワイン。

 

 

予想外すぎて、

目を丸くするばかり。

 

 

なに?どういうこと?

子どもが病気だって言ったから?

宿の人がこんなことをしてくれるの?

 

 

 

ドレスデンでどれだけ食べ物を探し歩いただろう。

今日もまた、

人けのないこのプラハの片隅で、

ぎすぎすと夫婦喧嘩でもしながら、

食料を探す旅をしないといけないと思っていたよお・・・

 

 

 

ここに全部ある!!ワインまで。。

感激で言葉がうまく出ないわたしに、

彼女はこう言った。

 

 

 

 「だって、今日はクリスマスだもの」

 

 

 

 

彼女の言ったこの言葉を思い出すと、

今でも、涙がこぼれそうになる。

 

 

 

そうか。

そうだったのか。

クリスマスってこういう日だったんだ。

 

 

 

マッチョなご主人は、パンを家で焼いているから

それをあと1時間くらいしたら持ってくるよと言った。

 

 

 

「あななたち旅行行くんじゃないんですか?」

 

「郊外の実家に行くだけだから大丈夫。

 ほしい薬とかあれば家から持ってくるよ」

 

  

最低限あるから大丈夫と伝えた。

なんと優しい人たちなんだ・・・

 

 

 

困っている時に

手を差し伸べてもらうことが

これだけうれしいことだったとは。

初めて知った気持ちだった。 

 

 

 

マッチョなパパは両手で持つほどの

大きな黒い雑穀パンのようなものを

使い込んだ穴あきの布巾に包んで持ってきてくれた。

ほんのり甘くてあったかいずっしりしたパンだった。

 

 

 

パスタも使いさしだけどあるよって。

明日には、近くのスーパーが開くことも教えてくれた。

チェックアウトは鍵置いておけばいいのね。

心からの感謝を伝えて、

お別れを言った。

 

 

 

夕食。

抱っこしているうちに寝た末っ子をベッドに置き、

ランチョンマットを敷いて、平皿を並べる。

ポテトサラダは栄養たっぷりの具沢山。

4切れの魚も丁寧に焼いた。

部屋中にいい匂いがする。

お皿にお魚とポテトを盛り付ける。

パンもスライスして食卓の中心に置いた。

 

 

キッチンの卓上バスケットには、

彼らがフルーツをもてんこもりに入れてくれていた。

そのとなりには、クリスマス柄の紙皿に

チェコの可愛らしいクッキーがいっぱい入って

ラップがかけてあった。

 

 

チェコのスパークリングワインのミニ瓶を開けて

夫とわたしのグラスに注ぐ。

 

 

なんということだろう。

病児とマック生活、

冷たいパンやお菓子をかじる生活から脱却して、

温かいお魚、手作りパンとワインで乾杯とは。

もう寒空の下を歩き回らなくてよいとは!

 

 

 

乾杯!と明るい声を出すと、

ここ数日、強ばっていた気持ちがほどけるようだった。

 

 

 

マリネしたあった白身魚を食べると、

めちゃくちゃ美味しい!

どうやって味付けしてあるんだろう?

 

 

ポテサラは普段小食の長男が「うんめ~」と

お代わりしている。 

美味しそうに食べる子どもを見るのって

こんなにうれしかったっけ。

 

 

あったかい食事がのどを通って、

ワインものどを通って、

感謝が体じゅうをかけめぐる。

 

 

I am blessed.

 

 

 

チェコの若いご夫婦のやさしさが胸にせまって、

食べているのに油断すると涙ぐんでしまう。

しあわせな気持ちだった。 

 

 

そうか、クリスマスってこういう日だったんだ。

初めてクリスマスの意味を分かった気がした。

 

 

だれかがだれかに<差し出す>ということ。

恵みに感謝するということ。

 

 

この人たちに会うために、

この旅に出たんだな。

 

 

 

 

 

末っ子はしっかり発熱し続け、

夜中にも抱いて寝かしつけたり、

嘔吐も何度かしたけれど、

洗濯機できれいに洗濯もできたし、

(しかもパリの家にはない乾燥機能つき!)

シャワーもきれいだったし、

ベッドも十分ひろくて、

タオルも十分足りていて、

こころゆくまで看病してくださいというような家だったから、

わたしは「夢のプラハ散策」は気持ちよく捨てて、

感謝しながら看病することができた。

 

 

翌日には、近所のコンビニみたいなスーパーで

鶏肉を買ってきてもらい、

寸胴鍋で大量の鶏スープもつくれた。

 

 

日に日によくなった末っ子は

最終日にはよく笑うようになっていた。

夫のすすめで、

わたしもプラハ見物に出ることができた。

 

 

あいにくの雨だったが、

スメタナのモルダウが大好きなわたしは

市民会館(スメタナホール)だけは行きたいと思っていた。

 

 

娘とチェコの路面電車に乗り、中心部へ。

わあ、そうかあ。これがプラハなんだあ。

 

真っ先に館内ツアーを予約しに行き、

ランチ後ガイドツアーに参加した。

 

その国、その国ごとに、独自の色彩があるなあ。

チェコの色合い。

ミュシャの手掛けた装飾。

素敵だ。

いつかまた、ここでモルダウ聴けたら幸せだろうなあ。。

 

  

さあ、パリに帰ろう!

 

 

実を言えば、

末っ子発熱中に夫も一日だけ発熱していた。

さらに、

帰りの飛行機の機内では、

はしゃぎすぎた末っ子が突然のジュースリバース( ;∀;)

 

しかし・・・

看病生活でカンが冴えわたっていたわたくし。

持っていたビニール袋でスーパーナイスキャッチ!

どこも汚れずに済み、ほっ。

 

もーーなんでもこいやー!!

旅の最後の最後までこれかー笑うわ・・・

 

末っ子は機上で爆睡し、

パリに着くころには元気いっぱいになっていた。

 

結果、家族全員、

元気に出発!

元気に帰宅!

 

 

旅行中だけ3人もふせってたって・・・ 

何しに行ったんだ(笑)

 

 

レストランも行けなかったし、

家族写真も撮れなかったし、

観光名所もぜんぜん周りきれなかった。

看病で肩も凝った。 

 

 

けれど、

短い時間でも、

ドイツのクリスマスを感じることができた。

鳩時計も買えた。

プラハでは夢の場所だけは見ることができた。

 

 

なにより、

チェコの若夫婦の思いがけない行動によって、

経験したことがないような

幸せな気持ちを味わわせてもらった。

 

 

あのプラハのアパートメントでの夕食は、

私にとってまぎれもなく、

人生で最高の<しあわせな食卓>だった。

 

 

 

 

< だって今日はクリスマスだもの >

 

 

 

この言葉。

ほんと今でも胸いっぱいになるのです。

ありがとう。

チェコのサンタさん。

あなたたちに会いに行ったんです。

あなたたちがくれた優しさをわたしも誰かに返せますように。

チェコのサンタさんに教えてもらったこと5

まじですか・・・

 

娘が峠を越えたと思ったら、

末っ子が熱い。

ありがたいことに機嫌はそこまで悪くない。

けれど熱い。

うーむ・・・

 

 

何事も計画して、

予定通りいくことが好きな夫は、

なんだかすでにお疲れ気味。

楽しみにしていた観光がみんなでできないことにも

落胆しているようだった。

彼はいつものように旅先でのジョギングに出た。 

 

 

その日宿泊予定のプラハの宿もアパートメントスタイルだ。

(キッチン付きは朝食を簡単に済ませられるし、子連れには何かと便利)

いつものようにBooking.comで申し込んだ個人でやっている宿だった。

 

 

本当は、午前中に最後のドレスデン観光をし、

プラハへ移動する予定だったが、

「病児2人」という現実。

もう観光はなし。

 

 

ゆっくり出て、

途中のサービスエリアでランチを済ませて、

プラハ着くのは13時かな。

 

 

宿のオーナーさんからショートメールがきた。

 

 

「あなたたちが着いたら私たちは

 クリスマスホリデー旅行に出かけるので、

 何時に着くか教えてください」

 

 

「クリスマスでお店がしまっています。

 レストランは開いてるところを予約できます。

 もし、朝ごはんが心配だったら、

 あなたたちの代わりに食材を買っておくこともできます」

 

 

ショートメールを打ち返す。

 

 

「子どもが体調不良なので、予定を変えました。

 13時ころ着いても大丈夫ですか?」

 

 

「そして、朝ごはんもお支払いするので、

 買っておいてもらえると助かります。

 パン、卵、牛乳、オレンジジュース、りんごジュース、

 ハム、バター、ヨーグルト、プチトマト・・」

 

 

「分かりました。待っています」

 

 

やれやれ。

今日はクリスマスだ。

こどもは2人熱。

レンタカー移動。

知らない街。

宿は中心部から外れている。

ふう。。。

今日も大変そうだ。

 

 

末っ子にあたたかく着せて、

いまいちな雰囲気のままみんなで車に乗り込んだ。

プラハはすぐだった。

 

 

薬のせいなのか、自然な回復だったのか、

娘は車の中でかなりよくなっていったようだった。

反対に末っ子の熱はほんもののようだった。

早く宿で休ませてあげたい。 

 

 

宿のあたりは

中心部から路面電車で郊外へ来たような場所で、

退廃的な雰囲気が漂っていた。

ひと気なし、お店無し、活気なし。。

素敵なプラハとは程遠かった。

 

 

それでも、約束した場所にちゃんと女性が待っていてくれた。

スエットのような恰好をした若い女性だった。

駐車場に車を停めて女性とアパートへあがった。

 

 

アパートは近代的できれいだった。

案内された部屋の扉を開けると、

予想に反して中に人がいた。

 

 

にこっとしたマッチョな男性、

2歳児、

持ち運び用チャイルドシートに入った赤ちゃん。

よく見ると、さきほどの女性も

ものすごく鍛えられた身体をしている。

 

 

戸惑う私と旦那。

ん??これは?

彼らが暮らしている家なの??

え?一緒に暮らすの?(なわけない)

 

 

鍵を渡されて、部屋を案内される。

女性が私に部屋のあちこちを見せてくれた。

インターネットで見た通り、

黄色がアクセントカラーになった部屋は、

清潔感のあるとても明るい部屋だった。

 

 

ベッドメイクも完璧。

部屋に私物もない。

うん。宿だね。 

 

 

廊下に家族写真がかかっている。

タトゥーが入ったマッチョな2人の恋人時代の写真、

結婚式の写真、それに子どもたちの写真。

自然な笑顔があったかい家族写真だった。

 

 

このアパートは新しい物件だそうで、

どこもかしこもきれいだった。

キッチンには食器各種がきれいにおさまっており、

食洗器の洗剤のありかも教えてくれた。

行き届いたアパートメントホテルがそうであるように、

お塩やオイルなど最低限の調味料もそろっている。

 

 

清潔な洗面所には洗濯機もあり、

洗剤のカプセルが必要数(数個だけ)おかれていた。

タオルも新しいものが可愛くレイアウトされていた。

 

 

プラハ郊外に立てられたごく普通のマンションの一室。

けれど、おそらく彼らのセンスがよいのと、

なんていうんだろう。

部屋の隅々まで彼らの気持ちが

行きわたっているような部屋で、

実に気持ちの良い部屋だった。

 

 

よかった・・・

病児とおこもり生活必至というのに、

部屋がいまいちとか凹み過ぎるもの・・・

 

 

マッチョなご主人は、

夫にWIFI接続のことなどを説明していた。 

 

つづく。。。

 

 

*最終話はこちらから↓

tomo-rainbow.hatenablog.com