3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

チェコのサンタさんに教えてもらったこと4

旅先でのクリスマスイブがマック三昧・・・

宿で熱を出している娘・・・

クリスマスマーケットは見物前にすでに撤収作業・・・

家族の雰囲気はいまいち・・・

 

 

凹み要素いっぱいだったが、

この状況を悲観せず

受け入れることに努めた。

 

 

 

翌朝には、

マックの残骸もなくなり、

わたしは家族の朝食を入手するために、

早朝から1人歩きに出た。

 

 

今日は12月25日。

ますますどこも開いていないよなあ・・・

 

 

いやーそれにしても・・・

ドイツのクリスマスマーケットに来て、

肝心のメイン会場に入れずに終わるってうける・・・

家族旅行に来て、1人でマックに並ぶってうける・・・

 

 

いやいや、

でも初日はみんな元気で

素敵な広場のクリスマス市をひと通り楽しめた。

食べるもの食べたし、飲んだし。

オペラも、ドイツ国民のすばらしい合唱も聴けたしね!

 

 

それに、

普通は子連れでしか歩かないのに、

1人で街を歩ける時間はかえって貴重なのでは?

せっかくなら散歩を味わおう。

娘はぐっすり寝てるんだしね!

 

 

 

できなかったことを考える意識から、

できること、できたことを考える意識へ。

ふっきったように、

ドレスデンという街を味わいながら歩く。

ひとけのない朝のドレスデンで風を感じながら歩く。

 

 

それにしても、

どっちに行けばお店がありそうか。

まるで分からない。

 

 

携帯も自由に使えないから、

方向音痴としては変に遠くへ行くのはまずい。

 

 

いつのまにか昨日のマックの近くまで来ていた。

あまりにどこも開いていないので、

今日もマックかな・・・

 

 

だが、

さすがのマックさまもその日は閉まっていた。

そりゃ働いているひとも休みたいよね。 

そもそも道に人がいないもの。

 

 

道の反対側に渡ってみた。

ちょっと奥まった小さな広場のようになったところに

赤いひさしの感じのよいブラッセリーが

開いているのが見えた。

テラス席もあり、人がいる気配がする。

 

 

ついに見つけたーーーーーー!!!!

 

 

地元のおじいちゃんって感じの人がパンかじりながら出てきた。

クリスマス当日に営業している表彰されてもいいようなパン屋さん。

わたしは希望にあふれて意気揚々とお店に入り、

サンドイッチや、オレンジジュース、

娘にも食べれそうなものを買った。

シュトーレンが窓辺に並んでいるのに気づき、

シュトーレンも入手。ドイツやし!

これでドイツともお別れだし!

 

 

だが、

ドイツ語でのあいさつは下手すぎたのかスルーされ、

こちらでは珍しくカードが使えないお店で、

手持ちの現金では足りないことが分かり、

謝りながら高額だったシュトーレンを返品。

思いっきり嫌な顔をされるしまつ。

ふう・・・

対応はいまいちだったが、そんなことにはめげなかった。

 

 

私は、母として、

お腹を空かした子どもたちに

食料を買う必要にせまられていた。

 

 

感じの悪い店員さんなんてどうでもよかった。

ありがとう!よい一日を!

堂々と言って出た。

 

 

店員さんの代わりに

店内で食べていたカップルが

素敵な笑顔をむけてくれた。

 

 

よっしゃ。

5人分の朝食ゲット。

いやードイツ語分からんわ。

やれやれ。

 

 

さあ帰るか。

 

 

ん?

昨日ゆっくり見れなかったお土産物やさんだ。

開店時間になったんだな。

今日営業しているとはさすが観光客相手のお店だ。

 

 

見たいなあここ。

昼前にはドレスデンを出ちゃうんだ。

ちらっと入ってみよ!

 

 

ああかわいい!夢の世界ね。

どれもこれも可愛い。けどそうねえ。

絶対これ!っていうピンとくるものがないなあ。

 

 

お!昨日見た鳩時計だ。

いや~高いんだね、鳩時計。

手作りだものね。

 

でも、そういえばパパが

鳩時計なら買ってもいいよってぼそっと言ってたな。

なんでだろ。

 

 

ん?あらあらら♪

このエーデルワイスのような花がちりばめられた小さい時計。

これも鳩時計なのかな?

どれくらいのお値段なのかな?

ん?お、一桁少ない!

え?買っちゃう?

 

 

そこへ旦那から電話。

 

 

「あのさ、せめてもの記念に鳩時計買ったら?」

 

 

いいの?(買う気満々)

 

 

老人になった自分がベッドから起きると、

この時計が壁にかかっている、

そんな光景が浮かんだ。

 

 

はい。じゃあこれ買います。

私やけになってるのかな。

病気旅行の思い出に!

食料難民となった旅の思い出に!

 

 

感じのよい女性が包んでくれた。

うれしいな。

 

素敵なドレスデンの思い出が買えた。

うれしいな。

 

 

朝、ため息つきながら宿を出たが、

「食べ物入手」という目的を果たせたこと、 

ドレスデン観光半日という想い出に

気に入ったものに出会えたこと。

それでなんだか満たされた気持ちで宿に戻った。

 

 

マックに飽き飽きしていた家族は、

たとえパンでも違うものがやってきて色めき立った。

 

 

娘は峠を越えている感じがあって、

菓子パンを食べることができた。

 

 

うん。悪くない悪くない。

きっと旅は大丈夫。 

 

 

レンタカー移動する間、

楽でいられるように娘にパブロンを飲ませた。

さあ、移動は小一時間。

プラハは楽しもう!

 

 

そのときだった。

あれ?

末っ子くん、ちょっと熱いんじゃないか?

 

 

つづく。。。

 

*5話目はこちら↓

tomo-rainbow.hatenablog.com