3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

おっかなびっくり一人目育児

日本でも海外でも出産を経験し、

ワンオペ時代も長かった3児の母の私ですが、

1人目を出産して実家に里帰りしたときのことは 

いろいろと忘れられない。 

 

 

両親は真っ白の新生児用レンタルベッドを

居間に用意して、私と赤ちゃんを迎えてくれた。

 

 

滞在初日、

慣れない授乳後、

その白いベビーベッドに置いている娘が

突如泣き出した。

 

 

 

私はドキッとした。

赤ちゃんが泣くとなぜこうもドキッとするのだろう。

さっき授乳したばかりなのになんでもう泣いているんだろう。

 

 

 

わたしはベッドに近寄ると、

「何が原因で彼女が泣いているのか?」と考えた。

産院で退院前にもらったパンフレットの内容を思い出しながら、

考えた。

 

 

 

赤ちゃんが泣く理由候補。

 

 

1.「お腹すいたのかな」

→おっぱいはさっきあげたばかりだ

 

 

2.「げっぷが出なくて苦しい」

→さっきげっぷも出た

 

 

3.「おしっこ、うんち、おならが出そうで気持ち悪い」

→さっき出たし、今、おむつには何も出てない

 

 

4.暑い、寒い

→多分大丈夫

 

 

 

そして思った・・・

 

 

 

 

えーーー!!

パンフレットに載ってること

全部あてはまらないじゃん!

 

 

 

 

じゃあ、どうしてこんなに泣いているんだろう??

分からないーーーー涙

 

 

 

どうしよ・・・・

もしかしてどこか痛いのかな・・・・

どこか悪かったらどうしよ・・・もしや腸重積か?

(新米ママにありがちな心配)

 

 

 

 

その時、通りかかった母がさらっとこう言った。

 

 

 

 

「あんた、あやさんかいな~」

 

 

 

 

へ?!

あ・や・す?

 

 

 

 

ぎゃーーー

「あやす」っていう単語忘れてた・・・!!

 

 

 

 

笑。

多くのお母さんたちに笑われそうだが、

この産院帰りの新米ママであった私は

「赤ちゃんが泣いている理由」を真剣に考えるあまりに

「あやす」というごく単純なことすら思い浮かばなかったのだ。

(一瞬あやすって何?って思ったくらい)

 

 

 

 

赤ちゃんは満腹でも、排泄でなくても、

こわくて泣く、

さみしくて泣く、

甘えたくて泣く、

ヒマすぎて泣く、

いろいろあるわけだ。

 

 

 

赤ちゃんは泣くというコミュニケーションしかないから、

赤ちゃんが泣いたら、話しかけられたのだと思って、

こちらも声をかけたらよい。

もし抱ける状況なら抱いて安心させてやったらよい。

 

 

 

「ん?どうした~?」

「はーい♡大丈夫よ~」

 

 

 

声であやす。

抱き上げる。

受け止める。

何の準備もなくすぐできる

なんて簡単で

なんて尊い行為なんだ。

 

 

 

でもあのとき。

赤ちゃんを家に連れて帰った初日。

分からなかったんだよなあ。

 

 

 

小さい時、年の離れた弟の世話もしていたけれど

あのときは頭の中が「なぜ?」でいっぱい。

泣いてる=かわいそう

泣いている=何かを訴えている=解決しなきゃ

赤ちゃんの泣き声って、不安と一緒になると、

母親への圧力として感じてしまうことがある。

 

 

 

娘の手足がバタバタしないように(お腹の中と一緒)

バスタオルでしっかりくるんで抱いて

話しかけてやったら彼女はすっかり落ち着いた。

 

 

 

いやーそれにしても。

産んだから母親になれるわけじゃないなって。

「"人間という生き物”をさいしょから育てる」って

見たこともなければ、やったこともない。

みんなど素人なんです。

 

 

 

日々赤ちゃんのお世話をしながらだんだん関係が深まって

だんだん互いに息があってくる。

けれど、、

「育児ってぜったい“経験者の知恵”があった方がいいよなあ」と

つくづく思ったのでした。

 

 

 

 

 

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