3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

となりのロンドン婦人2 庭より始めよ

イングリッシュガーデンを誇るイギリスだけあって、

ご近所さんたちの庭はそれぞれにすてきで。

特に渡英したのが6月だったので、

え、、薔薇ってこんなにどこでもあるの??ってくらい

どの家からも色とりどりのバラが咲き乱れる事態。

 

 

子どもの学校送迎の帰り道などは

石畳を長男のベビーカーを押しながら、

大きなお腹のために休み休み、

各家庭の庭で目の保養しながら歩いていたのを思い出す。

 

 

西ロンドンの景観保護地区であるこのエリアは、

シェークスピアの時代を彷彿とさせる「モックチューダー朝」と呼ばれる

築90年以上の家が立ち並んでいる。

 

 

外観を勝手に変えてはいけないので、

個人宅も集合住宅もレトロな雰囲気で統一されており、

緑地の芝生の管理もすばらしく、

その光景は、時におとぎの国に迷い込んだような錯覚さえ覚えたものだ。

 

 

なので・・・

空き家は一目で分かる。

庭がボーボーだからだ。

 

 

 

私たちの新居もしばらく空いていたわけで、

確かにうーーーん。

手入れされた周りの庭と比べると、

浮いている・・・

 

 

 

前庭の芝生は伸び切った状態で長さもまちまち、

裏庭の薔薇もそれはそれは大きな花だったが、

茎が長すぎて不格好なようでもあった。

 

 

 

芝刈り機をした方がいいよな~

てか、これって雑草??それとも植えてあるやつ??

なんて園芸ド素人の会話を夫婦でしていると、

隣人のマルシアおばあちゃんがさっとやって来て言った。

 

 

 

「庭はどういう予定かしら?

 手入れの道具は持っているの?

 なかったらうちのを何でも貸すから言ってちょうだい」

 

 

 

あはは。

こりゃ、暗に「汚いから早くきれいにして」ってことだな。

 

 

 

部屋を片付け終わる前に、庭からか。

かくしてガレージから引っ張り出してきた芝刈り機が始動。

ウェールズから引越しの手伝いに来てくれていた

会社の同僚Aさんは芝刈り係となったのでした。

 

 

 

その後Aさんから聞いたのは、

イギリス人にとって「前庭はその家の顔だ」ということ。

日本人は大きな裏庭の手入れを先にやりがちなのだが、

順番としては前庭からなんだと。

 

 

 

なるほど。

彼らにとってはまず整えるべき場所なんだな。

コミュニティの一員になるという意味でもそうなんだろう。

 

 

 

それにしてもマルシアおばあちゃんが

機を逃さず、すかさずやって来た姿は印象的だった。

ありゃ家から見てたな(笑)