3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

となりのロンドン婦人1 引越しのごあいさつ

ロンドンに引っ越してきてすぐ、

荷物も片付かないうちに

夫と隣人へのご挨拶へいった。

 

 

引越しでのご近所への挨拶に

モノを渡すのは日本流と知りつつも、

されて嫌な気持ちにはならないだろうと判断。

 

 

バルセロナで買っておいた

スペイン産オリーブオイルのミニ瓶。

そこに、ごく簡単なご挨拶と、家族全員の名前、

それと連絡先として夫の携帯番号を書いた

和テイストの桜の模様のカードを添えた。

 

 

小さい子連れでの初の戸建て生活。

もうすぐもう一人増えるし、

いい方だとよいなあと期待しつつ、

夫とドアをノックすると、

 

 

出てらしたのは、

背が高く、姿勢がよく、

こざっぱりした金髪のショートカットに眼鏡の貫禄あるマダム。

勝手に「校長先生ぽい!」と思って、

とたんに生徒のような気持ちに・・・・

 

 

一人暮らしだという彼女は

どことなく厳しさも感じせる風貌だったが、

話してみると意外とフランクで、

私たちが日本人でこんな経緯でここにきましたなんて話を

とってもよく聞いてくれた。

 

 

そして最後に

「ちょっとしたプレゼントです」とオイルを渡すと

予想外だったようで、目を丸くして、

とびきりの笑顔で喜んでくれた。

 

 

おお!!よかった!!!

まさかの効果を発揮(笑)

 

 

イギリスらしいなあと思ったのは、

その翌日。

 

 

我が家の郵便受け(ハリーポッターの家の扉みたいなやつ)に

白い封筒がするっと入っていた。

 

 

床から拾い上げて封を開けると、

優雅なグリーティングカードにこう書いてあった。

 

 

「あなたたちのような家族が来てくれてうれしい。

 この美しい街はあなたたちを歓迎します マルシア」

 

 

このマルシアおばあちゃん(と家族で呼んでいた)に限らず、

イギリスの人は今でも比較的カードをよく使うのじゃないだろうか。

実際イギリス国内には素敵なデザインのカードが

駅でもスーパーでもどこでも豊富に売られている。

 

 

そういえば、次に引っ越した先のパリの本屋さんでも

あら素敵~!と思ってカードをひっくり返すと、

 Made in England

 って書いてあったことがよくあったな。 

 

 

ロンドンの隣人、マルシアおばあちゃんは

その後もクリスマス、イースター、出産祝いなど

なにか機会を見つけては、

前庭を横断してきて、

我が家にするっとカードを入れてくれた。

 

 

郵便屋さんいらずのグリーティングカード。

その気軽な習慣にほっこりしたものでした。