3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

母カフェParis☆12月の予定

こんばんは。

パリ在住3児の母、ともこです。

 

10月から始めました

パリで育児中のお母さんが集まる座談会カフェ<母カフェParis>

 

おかげさまで毎回満員御礼です!

その都度集まるメンバーによって話題も変わり、

どの回も味わい深い回となっています。

 

実は11月は我が子の発熱により1回開催できない日がありました。

ご予約くださったみなさん申し訳ありませんでした・・・

そして温かいお言葉に感謝。

1月に優先的にご案内する予定です。

 

 

ところで、

母カフェでどのように話しているかと言うと、

毎回まずネームプレートを書いていただくのです。

そして、それを使って自己紹介しているだけなのです。

 

が、これまで計4回の母カフェで、同じような回は2つとありません。

それぞれカラーがありましたので、どんな話題が中心だったかご紹介しますね。

 

第1回 夫とのコミュニケーション

第2回 パリの日仏育児情報

第3回 キャリア女性が専業主婦になったとき

第4回 扱いの難しい(と感じる)子どもとのコミュニケーション

 

こんな感じです。

どうでしょう?

一緒に話してみたくなりませんか?^^

 

話していると自分の考えていることが整理できたり、

他の人の経験を聞いて、ヒントをもらえたり、笑えたり。

 

しゃべること、そして耳を傾けること。

シンプルなこの2つがとってもいいなって思います。

 

ご興味ある方に日程をご紹介したいのですが、

12月は、通常の母カフェはお休みいたします

 

最近猛烈に冷え込んでいるパリ。

各種ウイルスも流行っており、

我が家も今週、末っ子と私が嘔吐・腹痛となぞの関節痛にやられました。

そして師走は先生のみならず、母も走る。

学校・幼稚園イベントなど大忙しですので。。。

ご了承くださいませ。

 

ただ一つだけビッグイベントが!

これまでお申込みくださったお母さん方を対象に

 

<母カフェParis☆クリスマス交流会>

 

を実施します♪♪

 

素敵なフィンガーフードのケータリングもオーダーし、

わいわいと育児に奮闘するお母さんたちで盛り上がりたいと思います!

内容も母カフェっぽい感じに企画してみる予定です。

すでにエントリーくださった皆さま、お楽しみに~♪

 

年明けからまた母カフェ通常営業いたします

またブログでも日程紹介させてくださいね。

来年も、新しい方にお会いできるのを楽しみにしています。

 

ではみなさま元気に師走を乗り切れますように!

祖母の遺した手紙と息子の宇宙カレンダー

息子はこちらの小学校一年生。

学校で宇宙について勉強しているらしい。

宿題があるというので、

ひとまず普段ほこりをかぶっている「宇宙」の図鑑を持ってこさせた。

 

水金地火木土天海・・・という例の太陽系の配列を

英語で言いながらダンスしている。

 

私は以前たまたまこの図鑑を開いて、

びっくり仰天した「あのこと」をもう一度読みたくなり、

『宇宙の歴史』というページを開いた。

こう書いてある。 

 

 

 

「『宇宙カレンダー』※

 

 宇宙の誕生を 1月1日 午前0時としたとき、

 

 太陽系の誕生が 8月31日ごろ、

 

 生命の誕生が 9月21日ごろ、

 

 恐竜の絶滅が 12月30日午前6時26分ごろ

 

 人類の誕生は 12月31日午後11時52分ごろ

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!!!!

 

 

 

 

 

人類おーーーーっそ!!!

 

 

 

 

 

現在=大みそかの年越しの瞬間としたときに、

人類誕生は8分前・・・

 

 

歴史って長いと思っていたのに

卑弥呼も紫式部も真田幸村も

カエサルもマリーアントワネットもマッカーサーも

あなたもわたしも

宇宙からしたらこれぜーんぶたった8分間以内の出来事なんだ・・・・

(いやそれも現代人の歴史なんてほぼ23時59分の出来事らしい) 

 

 

 

私たちって刹那です・・・・

 

 

 

 

でも、刹那だけど、決して薄っぺらいわけじゃない。

この宇宙から見たらごくわずかな瞬間に、 

途方もない数の先人たちが、

それぞれの時代を懸命に生きのびて、

短い人生の中で出会った人との間に子どもが生まれて、

つながってつながってつながって

今の人たちにバトンが回ってきた。

 

刹那だけど、その8分てどんなけ。

でも宇宙からしたらたった8分か。

いやーちっぽけな存在。

うん。でも偶然ともいえることも含めて

何かが違っていたら

全てが違っていたし、違っていくわけで。

 

今存在していることってほんとうに奇跡。

同じ時代に、家族として、友人として、出会ったことも奇跡。

 

 

などと思いつつ、

次の瞬間、

 

 

 

はい!もうゲームやめなさーい!!

 

 

 

と叫ぶ、現実を生きるわたし。

これが生活( 一一)

 

 

 

でもなんか

子どもの図鑑でちょっと宇宙旅行したような

新しい視座をもらったような気分。

 

 

 

で、さらに思い出したのが、

3年前に97歳で亡くなった祖母の遺した手紙だ。

「遺言」と題して祖母が92歳の時に書いたみんなへの感謝の手紙。

母がコピーしてくれたのをちょうど今日、片づけしながら見つけたのだった。 

 

いつも読んでびっくりするのが、

冒頭にこう書かれていたことだ。

 

 

「数ある天体の中でも生存の出来る地球の上に生れ、

 最も気候の良い日本に生れ、

 その中でも住み易い兵庫県で生活出来た事は非常に幸せな事でした」

 

 

え!

おばあちゃんってこんな風にものを見る人だったんだ。

人生を振り返るときに宇宙から入るってすごいな。

 

そしてこうも書いてある。

 

 

「日本に生れた事を喜びながら生きてください」

 

 

おばあちゃんは

その年代の人がみなそうであるように戦争も経験し、

苦しい貧しい時代も経験した。 

 

戦後、家業の商売を軌道に乗せ、

さらに年老いて店じまいしてからは

おじいちゃんとよく老人クラブの団体ツアーで海外旅行に行っていた。

祖母は英語が好きかつ得意で結婚前は商社で働いていたこともあるらしい。

小さいころ夏休みに遊びに行くと、

ヨーロッパやアフリカやアジアへ旅行したセピアがかったアルバムを見せてくれたっけ。 和菓子より洋菓子を好む祖母だった。

 

でもそうやって世界も見たけれど、

やはり日本だよってとても誇りを持っていたんだなあ。

祖母の考えていたことは生前の会話ではあまり分からないことだった。

 

手紙には他にも

皆様に助けられ楽しい人生を終えることができます、ということと

孫7人とひ孫7人がみな賢い子でご先祖様に感謝しているということも書かれていた。

 

そして、

法事を簡素にしてほしいということと、

最後にこう書かいてある。

 

 

「すべての物に感謝を忘れずに生きて下さい さようなら」

 

 

 

祖母はつらいことも大変なこともあっただろうに

それを一ミリも見せないひとだった。

姿勢が良くて品があって控えめで、

でもおしゃれが好きでつねに向学心のある人だった。

 

そんなことを思い出していたら、

小学生のころにタイムスリップ。

大きな家ではないけれど、

おじいちゃんが庭にホースで夏に水を豪快に撒いていた姿や、

これまた豪快なくしゃみ、

おばあちゃんがふかふかの座布団を並べてくれて、

夏らしいガラスの器に冷たい美味しい麦茶を入れてくれたこととか、

いつも「はあ、おかげさまで。ありがたいことです」とにこにこしていたこととか、

わたしが可笑しなことを言うと

「はっはっは!」と目を細めて手を口にもっていって笑うさまとか

小さかった頃の夏の帰省のひとときの光景が

断片的だけれど鮮明に思い出される。

なんだか体によさそうなものがいっぱい出てくる台所。 

じぶんの家と違って寒くてあまり行きたくないトイレ。

そこにかけてあった日めくりカレンダー。

弟と夜、障子で影絵をしたこと。

サウンドオブミュージックのVHSを見せてもらってすっかり魅せられたこと。

とまらない思い出。

 

 

ささやかなふつうの暮らしって

なんていとおしいものなんだろう。

  

 

祖母の遺した手紙を読んで、

宇宙カレンダーを読んで、

 

今置かれた場所に、身近なひとに、

感謝する、ということを

丁寧に生活する、ということを

もう一度意識してみようと思うパリの夜です。

 

 

※出典:小学館の図鑑NEO「宇宙」2012年版 

母カフェParis☆11月の予定

こんにちは!

パリ在住3児の母、

母カフェParis☆のともこです。

 

お待たせしました。

11月の母カフェ☆日程をご紹介します。

先着順となりますので、お申込みメールをお待ちしていますね。

 

母カフェってなに??はこちら↓↓

 

tomo-rainbow.hatenablog.com

 

 

10月の参加した方からのご感想はこちら↓↓

tomo-rainbow.hatenablog.com

 

 

試行錯誤の母カフェ。

今月からの変更点が2つあります。

 

1つ目は、対象者について。

お子さんを託児所や幼稚園に預けていて、

当日子連れでない場合でも参加OKにしました。

お母さんだけでもおしゃべりや情報交換を楽しみましょう。

 

2つ目は、参加費。

参加費1ユーロでは申し訳ないと手土産をご持参される方が多く、

また、お子さんが遊んで寛げたり、おむつ替えできるのも有難いので

手ぶらで気軽に行けるように値上げしてほしいというお話がありました。

今月から3ユーロにしていますことご了承ください。

 

では改めまして以下詳細です。

 

 

◆対象

パリ近郊で乳幼児・未就学児(幼稚園児)を育児中のお母さんとそのお子さん。お母さんのみも可。または妊婦さん。

 

◆場所

パリ15区
※詳細はお問い合わせ時にメールにてご連絡

 
◆日時

11月9日(木)10:00-12:00
11月17日(金)10:00-12:00
11月28日(火)10:00-12:00


◆定員

各回5組

 

◆参加費

3ユーロ

※お茶菓子の差し入れは必要ありませんので手ぶらでどうぞ♪

 

◆持ち物

いつものお子さんとのお出かけセット(お子さんの飲食物含む)

 

◆申し込み方法

cafedesmamansinparis@gmail.com まで
ご自分のお名前、お子さんのお名前と年齢、パリ在住歴、
携帯電話番号、もし分かればどなたからのご紹介かを書いたメールをお送りください。(2回目以降の方は、ご希望日時のみで大丈夫です)
定員になり次第締め切らせていただきますね。

 

母カフェParis☆10月の参加者からのご感想

こんにちは!

パリ在住3児の母、

母カフェParisのともこです。

 

フランスは2週間の秋休みの真っただ中。

夫は仕事なので3児と過ごす毎日です。

託児所だけは開いてくれているので、

たまに末っ子だけいなくなるという不思議な2週間。

 

予定を詰めないと!!

こどもをどこかへ連れて行かないと!!という思い込みは捨てて(笑)

朝ゆっくり寝たり、ご近所のお子さんと遊んだり、

ゆったりと過ごしています。

 

さて、先月から始まりました

パリで育児中のお母さんが集まってしゃべる『母カフェParis☆』

おかげさまで計11組の親子連れでにぎわいました。

1回目の様子はこちら参照。 

tomo-rainbow.hatenablog.com

 

 

参加者の方からうれしい声をいただきましたので、

いくつか紹介させてください。

こんな声いただいたら母カフェを続けていくことに勇気が出ます^^

思いきって来てくださった方、本当にありがとうございました!

またお待ちしていますよ~

 

 

★1才半の男の子の母、Aさん

子どもを子供同士遊ばせられてのママ会は最高に有意義なものでした(^-^)

母は偉大!誇らしく感じながら、また明日からも育児に励みます。 

 

★2歳の男の子他3児の母、Aさん

すごく楽しくて、時間があっという間に過ぎました。
異国で育児に奮闘する同士、悩みやグチを共有できて、みなさん頑張ってるんだなー!私も頑張ろう!と思えました。慌ただしい毎日ですが、母が日々を楽しんで笑顔でいることが子供達にも家庭円満にも何より重要ですよね。忙しい夫との関係を良好にするためにも、こうして息抜きをするのって、本当に大切!!美味しいコーヒーにお茶菓子、素晴らしい眺めに加え、子供はのびのび遊ばせていただけで、最高のカフェでした!またみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。ともこさんのママカフェの輪がますます広がりますように!

 

★2歳と生後1か月の男の子の母、Yさん

皆さんとすごく楽しい一時を過ごすことができましたし、何よりちょっと本当に
息が詰まっていてどうしようかと思っていたので、すごーく息抜きになりました!
同じような悩みや不安を話せたこと、共感し合えたり笑い合えたりしたことで
今日は今日とてイヤイヤする息子&泣き続けるべべとも、前向きに穏やかに向き合うことができています。(中略)お部屋からの景色は想像以上で、まさに眼福◎
私もパリを楽しもう!と決意を新たにしました 笑
素敵なカフェを主催していただいたことに感謝です。
また皆さんに会えるのを楽しみにしています。

 

 

読んでいてまたまたうれしい♪

集まったお母さんたちに共通しているのは、

 

「母」であり、

「異国育児中」であり、

「いろいろありつつも、よりよく生きたい」と願う前向きな女性たちだってこと。

 

みなさんお一人お一人が<それぞれのストーリー>をお持ちで、

話を聞きながら、それぞれの方の<母という以外の魅力>も見えてきて、

なんだかワクワクしてしまう私です。

いろいろなことができるのじゃないのかなあって。

 

母カフェParis☆

子どものお世話をしばし忘れてリフレッシュする場、

おしゃべりしながらじぶんの心を整理していく場、として使ってくださいね。

そして一緒に母カフェParisを盛り上げる仲間になってください^^

 

11月の母カフェParis☆は3回実施予定です。

詳細はこのあとすぐアップしますね。

 

母カフェParis☆はじまりました

先週12日、我が家にて、

第1回「母カフェParis」が無事開催されました!

(息子の体調不良が重ならずホッとしまくりました!!)

 

続々と集合する母子。

お母さんたちは、景色に「うわーーー!」

お子さんたちは、入口で部屋の様子を伺ったり、

はたまたジャングルジムやミニキッチンに突進したり。

 

受付にて、お名前確認と1ユーロを頂戴し、

2日ほど前にひらめいた卓上ネームプレートに

お名前や最近のお悩み事を書いてもらいました。

 

今回はなんと生後一か月の赤ちゃんもいて、

それだけでもすでに和やかムード。

私も抱かせてもらいました♪は~かわいい~♪

当たり前だけど、みんな経験者だから抱き方がうまい(笑)

 

お茶も入り、スタート♪

皆さんの笑顔で、私もリラックスして始められました。

 

興味深かったのは、私も含め多くのお母さんが

最近の課題として

 

<夫とのコミュニケーション>

 

とあげてらしたこと。

家の中に唯一いる、

でも結構忙しくて結構いない大人の話し相手。夫。

そのひととのパートナシップがいかに

妊娠中、育児中の妻にとって大切なものなのか再認識しました。

 

夫からの「おつかれ」というねぎらい、

夫からの「大変だったね」という共感、

夫がよーしよしと背中をさすってくれるだけで、

どんなに癒されるはずだろうと。。。。

みんなで遠い目。。。

 

子どもと遊んでもらうのも、

家事やってもらうのも有難いけど、

一番妻が欲しているのは、

夫との心の通ったコミュニケーション。

そんなコミュニケーションがあれば、

一人じゃないんだなってパワー充電されるんです。

 

そうだそうだ!の大合唱。

(え?この場所こわいですか?笑)

 

でも、不満大会じゃなかったんですよ。

色々な視点が出ました。

 

夫だって異国で仕事するストレスを抱えているのだろうとか。

<仕事をする責任感>という愛はあるけど、

ラテンの人みたいにナチュラルな愛情表現ができないだけだろう、とか。

産後の母親、幼子育児中の母親が

どうしてこんなにイライラしてしまうものなのか想像できないのだろう、とか。

(妻の産後の心身の変化、睡眠不足のつらさ、授乳のしんどさ・・・)

じゃあ、こうしたらどうか?ああしたらどうか?

国際結婚カップルの事例。エトセトラ。

 

それにしても、出てくる出てくる逸話たち。

みんなネタの宝庫です(笑)

つらいことも共感し合ううちに笑えてくる。

最後に最高に面白いご主人の珍言?が登場し、一同大爆笑。

いやー笑った笑った。

 

お母さんがゆるんでると、

子どももゆるみます。

 

最後にママたちにお茶タイムをくれた子どもたちに読み聞かせ。

みんなの目がきらきらで、うれしくて我が子に読むよりもっと力入る(笑)

「もういっかーい!」

アンコールいただき2回読んでお開き。

 

あっという間の2時間でした。

 

次回10月19日(木)はもう満席ですが、

11月の日程も近々出しますので、

お近くの方、ぜひおしゃべりしに遊びにいらしてくださいね。

 

陽気な運転手ルディさんの涙

夏休み明けて新学期から、

こどもたちの通学バスの運転手さんが

ポルトガル人のルディさんに替わった。

 

学校が契約しているタクシー会社の運転手さんたちの顔ぶれは

大体把握しているが、彼のことは一度も見たことがなかった。

新しく契約した人なのかな?

 

若く髪型はいつもびしっと決まっている。

濃い眉毛と濃い目もと。

ディズニー映画のように大きな口でニカッ!っと笑う。

 

担当になって最初の朝に、

親と挨拶し握手するのは大抵誰もがすることだが、

彼の場合、親との握手は最初だけではなかった。

毎朝なのだ。

 

ボンジュールマダム! でがっしり握手。ニカッ!!

 

あくる日も 

 

ボンジュールマダム! でがっしり握手。ニカッ!!

 

来る日も来る日も 

 

ボンジュールマダム!ニカッ!!

 

どの親とも目と目を合わせてしっかり握手。

こんなことは初めてだった。

お子さんお預かりしますぜ!っていう気合がストレートに感じられる。

もしかしたら新しい職場ではりきっているのかな?

やる気にあふれ初々しい感じ。

なにより朝からすごく楽しそうなのだ。

 

これまで何人もの運転手さんに出会ってきたが、

こんなに楽しそうにしている人には初めて会った。

 

で、多分、彼が一番こどもに人気。

いつも私の腕の中で姉兄に手を振っている末っ子のことも、

スルーすることはない。

くすぐったり、変顔して笑わせようとしたり、とにかくいじる。

(スペイン暮らしを思い出した。ポルトガル出身と聞いて納得)

 

最初は無視していた末っ子も、

そのうち今日もくるな~♪と楽しみにするようになった。

出発前、ルディさんが運転席に乗り込むと、

窓を下ろしてくれるのを分かってて、

末っ子は両手をぶんぶん振って、盛大に見送るのが恒例だった。

 

乗っているこどもたちの名前も早々に覚え、

乗り込むときになんだかんだと話しかける。

 

そして おやおや??

そのうち子どもたちが、手にコテコテのお菓子を持って

バスから降りてくるようになった。

 

だれから??

え?ルディさん。お菓子の袋車置いてあるんだよ!

 

学校に持っていくスナックもヘルシーなものを、と言われているのに

運転手さんからバンバンふりまかれる魅惑のお菓子・・・苦笑

子ども同士でじゃんけんするのかなんなのか、

すごく盛り上がって降りてくる。

こんなに一体感のあるバスが今まであっただろうか。

 

また、用事があって学校へ親が直接迎えに行く場合は、

バスをキャンセルすることになるのだが、

ある雨の日に、学校からこどもたちと出ようとしたら、

まさに学校を出ようとしているバンから彼が大きく顔を出して、

「乗せてあげる!!」

と叫んでいる。

 

いやいや・・親は乗ってはいけないルールだし。

 

「いいよいいよ乗りなよ!」

 

いやいや。大丈夫!!

こっちはこっちで帰るからいいよ!

 

そんなやりとりを遠いながらして。

 

彼は多分そういうルールも知らないんだな。

でもいい人だった。

 

 

お別れは突然やってきた。

金曜日の朝にはいつものように

ボンジュールマダム!ニカッ!!だったのに、

夕方、バスから降りるなり、娘がものすごい勢いで言った。

 

「ルディさん今日で最後なんだって!」

 

見ると、続いて降りてきた韓国の女の子がしくしくと泣いている。

 

そして、こどもたちの荷物を下ろしたルディさんは目が真っ赤。

 

「ムシュー、あなたここを去るの?」

 

彼は嗚咽を抑えながら無言で何度もうなずいた。

 

「なにがあったの?」

 

「ポルトガルで問題があって・・・帰ることになった・・・」

 

何かを察することができた。

ご家族に何かがあったのだろう。

 

「さみしくなるわ」

 

真っ赤な目でいる彼の背中をさすってあげたかったが、

できなかった。

 

「ねえ、写真を撮りましょう」

 

その日、息子2人ともいなかったことが悔やまれた。

大好きだったから。

 

運転席に戻る前に、助手席から何やら取り出して、

私にくれた。

息子2人へのコテコテのチョコレートだった。

 

韓国のお母さんが

「パリへは戻るの?」と聞いた。

 

「ジュヌセパ」(わからない)と苦笑いした。

 

 

運転席に戻る背中に、何か言いたくなって、

 

 Good luck! 

 Stay strong!!

 

と声をかけた。

背中のまま大きく何度もうなずいた彼はこらえきれなくなり、

ハンドルに突っ伏して号泣していた。

 

 

詳しいことは分からない。

何かがあって、明日ポルトガルに帰らなければならなくなったってこと。

パリへ夢もあって来ていたのだろうな。

 

たった一か月だったが、

彼の憎めないピュアで陽気な仕事ぶりが思い出され、

もらい泣きしてしまう。

 

出会いと別れ。 

ルディさんのことを子どもたちは絶対忘れないだろう。

 

 

iPhoneの中のルディさんは

目がうさぎのように真っ赤だけれど、

いつものように思いっきりニカッ!!と笑っている。

母カフェParis☆まもなく開店します

こんにちは。

パリ在住3児の母、tomokoです。

 

今日は珍しく、というか初めてのお知らせです。

パリで育児中のお母さん方の集まる場所

 ☆☆☆母カフェParis☆☆☆

をスタートします!

 

決めてからつくづく分かったんですが、

私ずっとつくりたかったんです。こういう場を。

 

まだ幼い子どもを24時間体制で育てている

お母さんたちが集まっておしゃべりする場所。 

 

子連れでも気楽な場所。

リフレッシュできる場所。

元気をもらえる場所。

ちょっと知恵をもらえる場所。

 

幼子を育てているころ、

我が子以外の大人と話すことが

どんなに楽しかったでしょう。

 

ささやかな悩みを話しながらも

大笑いすることが

どんなに明日へのパワーになったことでしょう。 

 

日本でもバルセロナでもロンドンでも

たくさんのママ友と出会い、話し、

共に笑い、時に涙してきました。

 

お友達という関係を超えて、

とにかく育児真っただ中のお母さん方をサポートするには、

「場」をつくること。

それが今の私にできることかなと思いました。

 

だって女性はとにかくおしゃべりしたいんです(笑)

そう私も(笑) 

 

そういえば、、、

パリはどこもかしこもカフェだらけ。

そして、パリジャン&パリジェンヌが

小さいカフェ一杯で延々と話しこんでいます。

 

そう!日本人ママンだってカフェしようじゃないの。

 

 

ちなみに、母カフェの開催場所は我が家です。

 

実は、この家を不動産屋さんと訪れたとき

この部屋から見えるあまりの景色に、

家族全員目を丸くして、感嘆の声をあげました。

 

エッフェル塔が目の前にどどーんと!!

そして、なんということでしょう。

高層のためパリの主要観光地ほぼ見えます。。。はい。

  

同じ建物でも、向きが違えば景色は違ったわけで。

こんなにスペシャルな部屋に縁をもらえたということは、

なにかにこの場所を使いなさいってことだなとずっと思っていました。

 

これまでも沢山の友人や会社の方々に来てもらって

昼も夜も景色を堪能してもらいましたが、

私が今お呼びしたいのは、

異国での育児に奮闘しているお母さんたち。

 

忙しい夫、

母子だけの時間が長くなりすぎる育児、

異国における各種ストレスや不安、

初めての育児だったらより悩むこともあるでしょう。

いや、二人目だってそれはそれでいらいらすることもあるでしょう。

渡仏することで仕事をやめることになり、

初めて専業主婦になってとまどっている人もいるでしょう。

妊婦さんで体の変化にこれからの出産にとまどっている人もいるでしょう。

 

そんな時、女性は女性同士語り合い、

支え合うことができると思うのです。

 

子どもを安心して床に置いて(これは外のカフェではできない・・) 

パリの景色を見ながら、ゆーっくりお茶を飲んで、

おしゃべりしてほしかったのです。

 

お母さん同士がしゃべれば共感の嵐吹き荒れること間違いなし。

そして、励ましをもらえたり、

経験者に情報や知恵をもらえることもあるでしょう。

 

みんながそれぞれ違う経験をもっているから

みんなが誰かの役に立てると思うのです。 

 

さあ、どなたか来てくださるでしょうか。

もし、パリにお住まいの方がいらしたら、

そして育児中のお母さんがいらしたらご紹介下さるとうれしいです。

(ひとまず今月分の予定のみ書きます) 

 

◆対象

小学生以下のお子さんを持つお母さん。妊婦さん。子連れ大歓迎。

 

◆場所

パリ15区

※詳細はお申込み受付時にメールにてご連絡。

 

◆日時

10月12日(木)10:00-12:00

10月19日(木)10:00-12:00

 

◆定員

各回5組

 

◆参加費

お茶代として3ユーロユーロへ変更しています

 

◆持ち物

いつものお子さんとのお出かけセット

 

◆申し込み方法

cafedesmamansinparis@gmail.com まで

ご自分のお名前、お子さんのお名前と年齢、パリ在住歴、

携帯電話番号、もし分かればどなたからのご紹介かを書いたメールをお送りください。

(定員になり次第締め切らせていただきますね)

NYのマグを持ちたたずむパリジェンヌを見たとき思ったこと

夫の転勤でバルセロナに住むことになり、

その後、思いがけず、ロンドン、パリと

転々とすることとなった我が家。

 

バルセロナ、ロンドン、パリ。

 

へ??

どこかの旅行会社に「欧州三都物語」とかって

名づけられそうな行き先ばかりである。

名前がもつ華やかさったらない。

 

 

バルセロナに引っ越すと言ったら

「いいなあ!今まで旅行した中で一番好きな街だよ」 

と友人は応援してくれた。 

 

 家族旅行でローマに行ったら

「バルセロナから来たの?明るくてビーチがあって、

   あんなにファンタスティコな場所はないよ!」 

とローマの運転手さんは言った。

 

ロンドンへ引越すことになったと言ったら、 

「うらやましい!ここだけの話、私はロンドンが大好きなのよ!」

とスペイン人の友人は言った。

 

パリへ引っ越すことになったと言ったら、 

「PARIS!!!!」

と隣のロンドン婦人は絶叫した。 

 

 

そして、パリにやってきた。

 

ビストロの店先で、タバコを吸っている女性店員さんが

こう書いてあるマグカップを持っていた。

 

  

 

I♡NY

 

 

 

 

 

 

!!!!!!

 

 

 

 

 

そうか、どこに住んでいたって

どこか遠くに憧れるものなんだな。

ここではない、どこかに。

 

 

夏に旅行した南仏の宿には、

ハーレーダビッドソンの額縁が恭しくかけてあったっけ。

 

エレベーターで会ったフランス人に日本人だと言ったら、

「トーキョーって最高にクールだよね」

と熱く言われたこともある。

 

 

 

つまり、、、

 

エッフェル塔も素敵だけど、

コロッセオも、

ビックベンも、

五重塔も、

みんな素敵ってこと。

 

 

マカロンも素敵かもだけど、

スコーンも、

人形焼きも、

アメージングだってこと。

 

 

遠くへの憧れは

人やものを移動させ、インスピレーションを交換し、

新しい文化も形作られてきた。

 

 

でも、ふと思う。

ここだっていいじゃん、と。

 

 

小さい頃から色々な町を転々としてきた。 

そもそも町がじぶんを幸せにしてくれるのだろうか?

 

それは違うと思う。

そこで楽しく暮らそうと覚悟を決めるから楽しくなってくるのだ。

 

 

もし町が幸せを保証してくれるなら、

世界の人が憧れるというパリにいる人は

全員幸せってことになる。

そうは見えない人もいっぱいいる。

 

かくいう私もパリに来た最初の冬は

最高に落ち込んでいた。

家の窓からエッフェル塔が見えたって、

空虚な気持ちがさらに空虚になるだけだった。

 

 

本当の幸せとは

「住む場所でも、持ってるものでも決まらない」

とはっきりわかった。

 

どれだけ心が豊かに、心満たされて

生きていくかということ。

揺れながらも、ゆるぎない世界を

じぶんの心につくれるかということ。

 

地に足を付けて、感覚を開いて、

< いまここ > を感じたとき、

人は誰でも幸せになりえると思う。

 

感じられる心さえあれば、

大切なものはぜんぶ < ここ > にある。 

そんな気がする。