3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

窓からバルセロナをのぞいてみたら

我が家の欧州生活が8年目に入った。

やっぱり最初に暮らした街の印象は鮮烈で。

バルセロナで観察したことを今日はご紹介。

 

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バルセロナで住んでいたマンションは

キッチンの前に窓があって、

そこから外を見るのが本当に楽しかった。

 

うちは日本でいう2階だったので、

街路樹の緑がちょうど目の前にゆらゆら見えるし、

道行く人たちの様子がとてもよく見える。

 

初めての海外生活だった私にとって

その窓から見えるものは、

すべてが新鮮で。

 

当時、へーっと思ったことを

書き留めていたので紹介しますね。

 

窓から見えたもの。

そして、

道を歩きながら見たものです。

※捉え方に主観が入っていると思うのでその点ご容赦ください。 

 

 

 【スペインの人たちの歩く様子】

・みんな歩く速度がゆっくりだなあ。

・ゆっくり一歩一歩、やや大股(いや足が長いだけ?)。

・みんな姿勢がいいなあ。

・走っている人が全然いない!(走ると、スリだと思われるくらい)

・集団で歩いている人もいない!(群れない)

・男女ペアで歩く率が高い!

・赤信号でも気にせず渡る!

・駐車場などから出てきた車を制止して、道を渡るときも決して急がない。お礼を言ったり、手で挨拶したりはしても、小走りしたりはせず、あくまで自分のペースで渡る。

・目が合えばにこっとアイコンタクトする率高し。

 

【母親たちの様子】

・抱っこ紐しているママをほとんど見ない(当時)。ほぼ全員ベビーカー。

・子どもを追いかけやすい恰好、汚れてもよい恰好というよりは、自分の好きな装い♪をしている。(ヒールで公園とかもあり)

・ご主人とペアでよく歩いている。仲良し(に見える)。

・歩道でヨチヨチ歩きの子をあまり歩かさない。よって、片手でベビーカー押しながら、我が子を追いかけている母親を見ない。移動中はおしゃぶりをさせて基本ベビーカー固定。緑地や公園に来てからおろす。(そのことを小さい時から本人に分からせている)

・カフェのテラスで、ベビーカーに子どもを入れたまま、足でゆらしながら、ゆったりお茶しているママ多し。

・子どもが生後一か月以内でも親や夫と外食や買い物などにお出かけしている。ベビーカーに入った赤ちゃんはどこでも周りに歓迎されている。

 

【こどもたちの様子】

・どんなに小さい赤ちゃんでも必ず靴を履かせている。

・新生児でも襟付きなどいわゆる「洋服」をきている。

・こどもたちは柄物やキャラクターものの服をあまり着ない。

 スタンダードなシンプルなもの。あわい色のきれいなもの。

・夜遅くまで明るいので、夜九時でも外でサッカーしていることも。

・あいさつはしっかりするように躾けられている。

・赤ちゃんはおしゃぶり必須。結構大きくても使っている子がいる。

・小中学生でもみんな赤ちゃんが好き。

・プリンセスドレスなどの恰好で公園で激しく遊んでいる。これは普通。

 

【男性の装い】

・ジャージにつっかけのような姿で歩いている人を見たことがない。

・男性のシャツにはお年寄りも含め、アイロンがビシ!っと、かかっている。

・カジュアルでもシックでも、色づかいがきれい。

 ハッとするようなきれいな差し色が入っていたり、

 さらに子どもや女性とさりげなく色が合わせてあったりして、

 計算して着ているのが分かる。

 

【女性の装い】

・スッピン&つっかけのような姿で歩いている人を見たことがない。

・若い子は凝った服装はしない。ジーンズ、Tシャツ&スニーカーやバレエシューズ。

・レギンスの上にスカートを履いたりはしない。レギンス単品勝負!

・夏場の潔い露出。焼けたデコルテ、焼けた足。どうだー!

 5.60代の女性も堂々と二の腕や素足を出す。ストッキングは履かない。

・マダムと呼べるような中年女性たちは「年甲斐もなく」という言葉とは無縁。

 自分をよく知って、個性的なおしゃれをしている人が多い!

 時にエレガント、時にセクシー、時にかわいらしく、見ているだけで楽しい。

・中途半端な高さのヒールは履かない。ペタンコか?ハイヒールか?二択!!

・秋が近づくと突如、全員シックになる。断然パンツスタイルに。

 あまり寒くなくても、ブーツ、パンツ、ジャケット、ストールが鉄板。

 ダークカラーでもニュアンスのある色が豊富。
 

【夏になると見えるもの】

・夏には、マンションのテラスや、緑地で焼いている人多発。

 マンションのテラスでトップレスで焼いてる人も。焼いてなんぼ。

・髪が濡れたまま出勤している女性が結構いる。朝シャン派が多いのかな。

 気候的にたぶんすぐ乾く。

・Tバッグすけすけのタイツでランしていたり、

 超ミニで風をきって自転車乗ってる女性などに「え!」っと思うが、

 あまりに堂々としてるので気にするこっちがおかしいのかと思いだす。
 

【若者と母親&老人との関係】

・ティーネイジャーの孫がおばあちゃんに

 腕を貸してゆっくりエスコートしている図をしばしば見る。 

・思春期と思われる息子と母親が肩を組んで歩いている図も普通に見る。

  

【見知らぬ者同士、歳の差男女の会話多し】

・工事などで作業中の男性に話しかけ、そこから延々と立ち話する高齢の女性は

 よくいる。男性も嫌がらず、色々と答えたり積極的に話している。

 お年寄りが大切にされている様子で、若い人たちもみんな真摯に対応している。

 

【今日も鳴るよクラクション】

・道がトラックでふさがっていたり、習い事のお迎え車で混雑していると、

 あちこちからクラクションが鳴りまくる。プップ!ではなく、

 ブーーブーーーーブブーーーーーーーッ!!!!という感じ。

 だが鳴らされた方も急がない。ブッブー!!!と返答。クラクションで会話。

 

【感情はその場で出す】

・男女とも手を大きく動かしながら口論しているところを見かけることがある。

 (運転中に見たのは、車を運転している女性同士が並走しながら激し口論を

 展開しているところ。でもその場だけ。ひつこく追跡したりはしない)

 

【路チュー】

・路チューは日常。堂々と恋愛を楽しんでいる若者にもだんだん慣れ、

 「人生を謳歌しているねえ!」と思える自分に。こどもたちは

 「あーあのひとたちラブしてるー」と言っていた(笑)。

 

【犬のおとしもの】

・犬を散歩させていている人多し。犬の落とし物を処理する人は何割かな・・

 小さな子を芝生で遊ばせていて、きゃー!気を付けて!ってことはよくあった。

 (パリよりはまし)

 

【タバコ】

・出勤中や仕事の合間などに路上でタバコをすい、ポイ捨てするスモーカーは多い。

 女性スモーカーが多い。

 

【ポイ捨てするけどきれい好き】

・街にゴミ箱が多い。信号のあたり、その後何メーターかおきにあるので

 タバコ以外のものは、なんでもぽい。

・窓ガラスみがきにいそしむ人をちょいちょい見かける。管理人さんだったり、

 お手伝いさんだったり。光るべきところが光る!というのが好きなひとたち。

・市から派遣されたお掃除隊が週2回くらいやってきて、

 清掃車と人海戦術で落とし物やらタバコやら落ち葉を完全一掃。

 ディズニー級だと感心する。人件費はすごそう。

 

 

だーっと羅列しましたが、どうでしょうか。

 

 

陽を浴びる。

 

のんびり歩く。

 

目が合えば互いににこっとする。

 

自分のペースを大切にし、その分他人のペースも尊重する。

 

 

なんとなく空気を感じていただけましたか?

書きながら太陽に輝くバルセロナの街角を思い出します。