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3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

フィリピン人ナニーのリン2

バルセロナの娘の学校で出会った美人姉妹のナニーをしているリン。

この日も通学中のバスで会い、

互いの子ども同士を一緒に座らせ、しばしおしゃべり。

 

私は先日の過ちを告白。。

「貴女のふるまいが本当のお母さんのようで、

 この前、彼女たちの父親に、あなたの奥さん親切ね♪って話かけちゃったのよ・・」

 

リンは嬉しそうに笑ってくれた。

 

「ところで」と彼女。 

「あなたはベビーシッターを雇っていないの?」と質問される。

 

「毎日赤ちゃん連れでしょ。送迎もしているのに、料理も買い物も洗濯も自分で?」

 

そうよ、と私。

 

「じゃあアイロンは?掃除も誰かに頼んでいないの?」

 

とさらに聞かれる。

 

「うーんとね。日本人でお手伝いさんを雇っている人っていうのはすごくお金持ちとか、本当にごくごく一部なの。ほとんどの母親が誰にも頼まずに自分でやってるのよ」

 

と言うと、

リンは心底驚いたように言った。

 

「日本人女性はindependentなのねえ!」

 

Independentという単語が出てくるとは思わず、

しばし飲み込めず、しばらくして、

Independentっていうか、、そういう習慣がないから

お手伝いさんに頼もうっていう選択肢は浮かばないんだよなあ、

と窓の外を見ながら考える。

 

毎日0歳児をベビーカーに乗せて、

混雑するバスに4歳の娘と乗っていた私を相当大変そうに思ったらしい。

 

実際、じりじりと肌を焼く太陽の下、

坂道を往復しバス停に行き、

送った後はそのまま買い物に行き、

重いベビーカーと帰宅し、

昼食を食べさせて、家のことをしたら、今度はお迎えの準備して、

また息子のご機嫌をとりつつ、えんやこら迎えに行き、

これまたお疲れモードの娘と帰宅。

そして夕飯にお風呂に歯磨きに合間合間の授乳に、、

夫は子どもが寝るころの帰宅。

でもまだアイロンは溜まっている。。

強い日差しにまだ適応できていないのもあって、当初はくたくただった。

 

インターナショナルスクールに入れるような家は

お手伝いさんがいるものだと思ったのかな。

いやいや一般の会社員です。

 

でもバルセロナに来て分かったのは、

お手伝いさんを依頼しているのは特別のお金持ちではないということ。

 

一時間1000円くらいの相場で、

週一回溜まったアイロンがけ、水回りの掃除を頼んでいる人、

子供の習い事への送迎を頼んでいる人、

金曜夜の夫婦ディナーデートのため子どもの寝かしつけを頼んでいる人、

多くの人がとっても気軽に家事、育児の一部を他人に頼んでいるのだった。

 

「外出の間に掃除を頼んでおいて、

 ピカピカの家に帰宅するのは気持ちいいですよ」

 

経験者のキラキラしたお言葉。

 

頼んでみたいな。

でも、根っから日本人の私。

主婦業を人様にお願いすること、

人様を家のプライベートな部分に入れることにどうも慎重な自分がいる。

 そして目の届かないところで子どもに何かあってはいけないから、

人選は重要だ。

 

その点リンみたいな人はいいなあ。

そう思ったとき、リンは言った。

 

「私は月曜から土曜の午前中までこの家で働いているから

 あまり役には立てないわね。もし日曜日に必要があったら連絡して」

 

本当のお金持ちは雇い方も大胆である。

 

この日はこんなことを叫びたくなった。

 

「日本のお母さんって偉すぎる~!!!」

 

核家族。長時間勤務の旦那。

母は一人でいっぱい抱えてる。

そして食事も、どの国より手が込んでるものを期待されているのじゃないのか。

バルセロナもロンドンもパリも朝食もお弁当も超簡単だし!!

 

ああ日本のお母さん、堂々と手抜き・息抜きしようじゃないか!

まずは自分で自分にそれを許してあげること。

ね。どうでしょう?