3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

スペイン人のおうちは片付いている3

バルセロナ暮らしで、印象的だったことの一つは

 

モップ。

 

どこでも誰でもモップ。

 

モップって、あの、床磨きのモップ。

 

モップはスペイン人が考案した掃除用具だそうで、

スーパーに行けば、柄から床のタイプに合わせた先端部分まで

各種置いてあった。

 

当時の私の掃除方法と言えば、

板の間もキッチンの大理石も、とりあえず掃除機がけ。

キッチンは雑巾で水ぶき。

板の間も時に雑巾で水ぶき。

そんな感じ。

 

確かに家の洗濯室にはオーナーが使っていた

モップとモップ用バケツが鎮座していたけれど、

何だかかさばるし、目もくれていなかった。

 

そんな折、スペイン語の先生が

 

「え?雑巾で水ぶき?なんでそんなことしているの?

 モップを使いなさい!モップよ!簡単なんだから」

 

と授業中断でモップの実演をしてくれた。

スーパーの薬剤を少量入れ、水をごぼごぼ注ぐ。

ぱちゃぱちゃと毛先を十分浸したら、

バケツのもう半分のざるのようになった水切りにモップをねじりながら押し当て、

思い切り体重をかけて水けを絞る。

 

そしてあとはさっさっさーっと床をなでるだけ。

薬剤のせいで心なしか床が光っている。

タイルの目地は目地専用洗剤や用具がある。

 

ちなみに最後に毛先をゆすいで固く絞ったら毛を上にして壁に立てかけ、

汚れた水はトイレに流す。

 

外を歩いても、あらゆるピソと呼ばれるマンションの入り口には、

モップを持ったポルテロさん(管理人さん)が立っている。

そのおかげでピソの入り口やロビーはいつでもピカピカ。

 

部屋を整えるだけでなく、

床を光らせておくこともスペイン人の美意識なのかな。