3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

人を称賛するのが上手な人たち

4年前、ロンドンのNHS病院(国営医療サービス)での

水中出産を体験することとなり、

 

出産当日、驚いたことはいっぱいあったのですが、

とても印象的だったことの一つが、

助産師さんがくれる「ほめ言葉」のシャワー。

 

 

最後の段階でがんばっているとき。

無事産み終わったあと。

ありとあらゆる言葉でほめたたえられます(笑)

 

 

褒められすぎなことが面白くなっちゃって、

最中なのに妙に客観的になり、

笑ってしまったくらいです。

 

 

11年前、日本で出産したときも、

分娩台で助産師さんに「あとちょっとよ~」「いいよ~」

などと言われたときは心底がんばろうと思えて力をもらいました。

それまで、夫と二人きりで陣痛室に完全に放っておかれた孤独を考えると、

寄り添ってくれるその言葉の威力たるや。

言葉ってほんとに人を元気にしてくれます。

tomo-rainbow.hatenablog.com

 

 

ちなみに、ロンドンの助産師さんたちが

私の出産クライマックスに放っていた言葉は、

こんな感じでした。

 

 

「So Beautiful!(美しいわ)」

「Amazing!(すばらしいわ)」

「Fantastic!(すばらしい)」

「Brilliant!(輝かしい)」

「Absolutely stunning! (めっちゃすばらしいわ)!」

「Perfect!(完璧よ)」

「Well done !(よくやったわ)」

「Amazingly gorgeous!(すばらしく美しい)」

 

 

とまあ、(助産師さんが)大興奮で

ありとあらゆる誉め言葉が

まさにシャワーのごとく降り注いだのです。

 

 

そのとき、英語って人を称賛する言葉が

たくさんあるんだなって思いました。

(調べたら他にもsuperbとかastonishingとか

 marverousとかwonderfulとか出てくる出てくる)

 

 

日本語だと気軽な誉め言葉は、

すごい!いいね!きれい!

かっこいい!すてき!かわいい!さすが!

とかでしょうか。

 

 

「とても美しい!」とか

こういう状況であまり使わないですよね。

 

 

それで、

これまで住んできた他の国での

「ほめられ経験」を思い出したんですが、

 

 

スペインでも外に出れば

「なんて可愛い赤ちゃんなんだ」とか

男性女性問わず、しょっちゅう言われていました。

(赤ちゃんや小さい子が大好きなスペインのひとたち。

 本当に誰にでも声をかけて言ってくれるのです!)

 

 

今住んでいるフランスでも、

人を褒めることはとっても気軽にさっとするなと思います。

 

パン屋のお姉さんが会計時に、

「あなたのそのネックレス、私は好き」とか。

 

お店のお姉さんが

「そのシャツはどこで買ったの?とてもいいわ」とか。

 

あるときはエレベーターで

「私は日本人女性が大好きです」という女性にも出くわした。

(彼女曰く、日本人女性は笑顔が素敵で恰好もエレガントなんだそうだ)

 

 

ごますりで褒めるのとは違って、

ほんとに思った時に躊躇せず、

さっと口に出すんだなと思います。

 

 

そのまっすぐな言葉に対して

「いえいえ、そんな」と謙遜するのは

せっかくの言葉を受け取らないことになり、

逆に失礼だと感じます。

 

 

「ありがとうございます」

「そんな風に言ってくれてありがとう」

と受け取るようにしています。

 

 

湧いてきたよい感情をさらっと伝える。

それをありがとうと受け取る。

コミュニケーションが楽しくなります。

 

 

人生の大仕事の最中に笑わせられた

ほめ言葉のシャワー。

素っ裸の異文化体験でした。