3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

NYのマグを持ちたたずむパリジェンヌを見たとき思ったこと

夫の転勤でバルセロナに住むことになり、

その後、思いがけず、ロンドン、パリと

転々とすることとなった我が家。

 

バルセロナ、ロンドン、パリ。

 

へ??

どこかの旅行会社に「欧州三都物語」とかって

名づけられそうな行き先ばかりである。

名前がもつ華やかさったらない。

 

 

バルセロナに引っ越すと言ったら

「いいなあ!今まで旅行した中で一番好きな街だよ」 

と友人は応援してくれた。 

 

 家族旅行でローマに行ったら

「バルセロナから来たの?明るくてビーチがあって、

   あんなにファンタスティコな場所はないよ!」 

とローマの運転手さんは言った。

 

ロンドンへ引越すことになったと言ったら、 

「うらやましい!ここだけの話、私はロンドンが大好きなのよ!」

とスペイン人の友人は言った。

 

パリへ引っ越すことになったと言ったら、 

「PARIS!!!!」

と隣のロンドン婦人は絶叫した。 

 

 

そして、パリにやってきた。

 

ビストロの店先で、タバコを吸っている女性店員さんが

こう書いてあるマグカップを持っていた。

 

  

 

I♡NY

 

 

 

 

 

 

!!!!!!

 

 

 

 

 

そうか、どこに住んでいたって

どこか遠くに憧れるものなんだな。

ここではない、どこかに。

 

 

夏に旅行した南仏の宿には、

ハーレーダビッドソンの額縁が恭しくかけてあったっけ。

 

エレベーターで会ったフランス人に日本人だと言ったら、

「トーキョーって最高にクールだよね」

と熱く言われたこともある。

 

 

 

つまり、、、

 

エッフェル塔も素敵だけど、

コロッセオも、

ビックベンも、

五重塔も、

みんな素敵ってこと。

 

 

マカロンも素敵かもだけど、

スコーンも、

人形焼きも、

アメージングだってこと。

 

 

遠くへの憧れは

人やものを移動させ、インスピレーションを交換し、

新しい文化も形作られてきた。

 

 

でも、ふと思う。

ここだっていいじゃん、と。

 

 

小さい頃から色々な町を転々としてきた。 

そもそも町がじぶんを幸せにしてくれるのだろうか?

 

それは違うと思う。

そこで楽しく暮らそうと覚悟を決めるから楽しくなってくるのだ。

 

 

もし町が幸せを保証してくれるなら、

世界の人が憧れるというパリにいる人は

全員幸せってことになる。

そうは見えない人もいっぱいいる。

 

かくいう私もパリに来た最初の冬は

最高に落ち込んでいた。

家の窓からエッフェル塔が見えたって、

空虚な気持ちがさらに空虚になるだけだった。

 

 

本当の幸せとは

「住む場所でも、持ってるものでも決まらない」

とはっきりわかった。

 

どれだけ心が豊かに、心満たされて

生きていくかということ。

揺れながらも、ゆるぎない世界を

じぶんの心につくれるかということ。

 

地に足を付けて、感覚を開いて、

< いまここ > を感じたとき、

人は誰でも幸せになりえると思う。

 

感じられる心さえあれば、

大切なものはぜんぶ < ここ > にある。 

そんな気がする。