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3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリの欧州3都市で3児の母をしながら見たこと、感じたこと、学んだことをエッセイのように綴っています。日本での育児についても。

バルセロナで食べた高級梅干しが教えてくれたこと

バルセロナ生活

バルセロナで暮らして2回目の夏に、

夫の職場に日本からの出張者が来て、

日本土産だと美味しそうな梅干をくださった。

 

たまーに来る出張者からのお土産は

ときにお茶漬け、ときにラーメン、ときに日本のお菓子。

日本のものが恋しいわれらとしては、どれもとても有り難かった。

特にこどものテンションの上がり方が半端ないのだ。

大体その日のうちに食べてしまう。

 

今回は梅干し。

一粒一粒上品に並んで、とてもよいもののようだった。

 

夫から受け取って、

大事に食べないとなあと冷蔵庫にしまおうとして、

「おいしそうだなあ・・」と梅干を見つめた私。

うん、ちょっと味見してみよっと一粒取り出し、梅干を指で挟んだ。

皮が薄く、やわらかい。

ほいっと口に入れた。

 

・・・うわわわああ・・・・・

 

キッチンの冷蔵庫の前で、タイルに裸足で仁王立ちの私は目を閉じていた。

目を閉じて味わいたい味だった。

ほんのりすっぱくて、遠くから甘みがやってくる。

だんだん甘みがせまってくる。

それだけじゃない繊細で慈悲深い味もやってくる。

なんて深い味わいなんだ。

 

はあ・・・お・い・し・い・・・・

 

日本てすごいもんつくるな。

これ率直な感想。

 

梅干し一粒を味わいながら、

全身がリラックスしていくのを感じる。

 

そして味わいの中に歴史を感じる。

この味にいきつくまで、もしくはこの味を守るため

生産者さんや職人さんたちが努力されたのだろうなとか思うわけである。

こんなにシンプルな原材料でこの味わい。

 

バルセロナの冷蔵庫の前で私は

日本の真に美味しいものの底力を感じまくっていた。

 

たくみお姉さんの歌といい、この梅干しといい、

海外で生活していると、日本への感覚が妙に研ぎ澄まされる部分がある気がする。

 日本の変なところも見えるし、日本の良さもめっちゃ分かるのです。