3児のママが見たヨーロッパ

バルセロナ・ロンドン・パリで暮らしてきた3児の母からの欧州の風便り。長年の主婦生活で抱えていたいらいら&もやもやをコーチングがきっかけで払拭。あなたはあなたのままでいい。みんなちがってみんないい。一緒に「よい母親」より「幸せな母親」になりましょう。

こどもへの姿勢

1人目出産後に痛烈に感じたこと

子どもを産んでみるまでは、 「子どもに虐待をする人はじぶんとは違うタイプの人間だ」 と心のどこかで思っていた。 そういう人は川のあちら側に住んでいて、 自分とは縁のない人たちだと。 でも一人目の妊娠・出産・育児を経験してから 考え方はまるっきり…

産院から退院するときの気持ち

一番上の娘を産んで退院する日のために 妄想していたこと。 それは、夏らしいワンピースを着て爽やかに 病院のロビーで我が子と写真におさまる光景。 出産をがんばるために、 その妄想のために、 出産直前、私は退院用のブルーのコットンワンピースを 買って…

おっかなびっくり一人目育児

日本でも海外でも出産を経験し、 ワンオペ時代も長かった3児の母の私ですが、 1人目を出産して実家に里帰りしたときのことは いろいろと忘れられない。 両親は真っ白の新生児用レンタルベッドを 居間に用意して、私と赤ちゃんを迎えてくれた。 滞在初日、 …

草むしりにドイツ式とフランス式がある!?

小学校のときの先生はそれぞれに 一生懸命授業してくださって、 それらは少しずつ蓄積されていったのだと思うのだけど、 大きくなって覚えていることと言えば、 ごくごく一部で、だいたい変なことばかり。 今日紹介するのは、 小学校の掃除時間先に先生が教…

S先生の贅沢な音楽の授業のこと

長い在宅生活で、小学生の息子の宿題を見ながら、 じぶんの小学生時代にどんな授業を受けてきたかなと思い出す時、 真っ先に思い浮かべるのが、千葉の小学校の音楽の授業だ。 その学校は、当時にしては珍しく 公立でありながら帰国子女補助クラスがあっただ…

結愛ちゃんの遺したメッセージ

40歳になった朝、ニュースを開いたら、 5歳の小さな女の子が こんなメッセージを私たちに遺していた。 ------------------------------------- ママ もうパパとママにいわれなくても しっかりじぶんから きょうよりか あしたはもっともっと できるように…

長男に雷落としたら次男にダメだしされました

少し前の話。 来客があり、夕食が思いのほか遅くなってしまい、 簡単に鍋を作って、いただきますをしたら、 長女と次男はパクパク食べているのに、 6歳の長男だけ手を付けない。 「どうしたの?」と聞いたら 「お腹すいたあーーー」とのたまう。 いやいや、…

娘が描くママの似顔絵が気づかせてくれたこと

娘は幼い頃から絵を描くのが好きで、 時折、私の顔も描いてくれるんですが、 どうもお母さんに元気がないとレーダーが感知すると、 作製に入るみたいなんですね。 で、応援メッセージみたいなのをつけて 「はいお母さん♪」とくれたりする。 それで、初めての…

こどものやさしさにハッとするとき

こどもって本当にやさしい。 我々親は、普段子どもに 自分の機嫌でこどもを必要以上に怒ってしまったり、 余裕がなくて話を聞いてやれなかったり、 そんなことばかり。 一方、小さなこどもたちは、 普段、よく兄弟喧嘩している子も、 普段、言うことをなかな…

陽気な運転手ルディさんの涙

夏休み明けて新学期から、 こどもたちの通学バスの運転手さんが ポルトガル人のルディさんに替わった。 学校が契約しているタクシー会社の運転手さんたちの顔ぶれは 大体把握しているが、彼のことは一度も見たことがなかった。 新しく契約した人なのかな? …

バルセロナのテロのニュースで考えたこと

2年半子育てをさせてもらったバルセロナでテロが起きた。 よく知っている場所だから、 地元のお友達も多いから、余計に映像が悲しい。 ついにバルセロナまでいってしまったか。。 パリでもロンドンでもテロがあった。 テロのニュースを見る度、ショックと悲…

2歳児に教えてもらったリフレインすることの威力

私は母に「口から生まれてきた」と評されるほど、 よくしゃべる。 働いていたときは、 しゃべる仕事だったからそれが功を奏したかもしれないが、 育児においては、それが災いして、 子どもの話にもうっかり口をはさみがちだ。 「え?それってだれが?」 「は…

息子とのデートで分かった「母が自分のためだけにそこにいる」ということの威力

こどもが複数いると、 上の子にこそ手をかけるべきだとか、 たまには上の子どもだけとの時間も大切だ、とか そういうことを聞く。 そうだよなあ、そうできたらいいよなあ、と思うのだが、 実際、日々のこどもとの生活では、 「いかにこども全員の生活のリズ…

フランス人上司から学んだこと1

渡仏してすぐのころ、夫のフランス人の上司が 私たち夫婦をディナーに誘ってくれた。 フランスでレストランでのディナーに誘われたら、 それは <大人だけ> を意味している。 なんせディナー開始時刻は21時以降だし、 そこからメニューを熟読し、前菜、メ…

電車で見た母娘の姿と、母になった私と娘

高校生だったころ、電車でこんな光景を見た。 長い座席に、母親と3歳くらいの幼い子が2組、座っている。 しばらくすると、片方の女の子が何が気に入らないのか、ぐずり始めた。 初めのうち、母親は気にも留めない様子で、 もう一人の母親と話していたが、 …

パリの託児所の先生から学んだこと

我が家の3番目、末っ子はただ今2歳4か月。 最近、週2回フランスの託児所に通わせ始めた。 私は長女の幼稚園入園以来、5年ぶりの一人時間を獲得し、 カフェでコーヒーを飲んだり、背筋を伸ばして颯爽と(の気分!) 行きたい店を渡り歩きながら、いいね…

バルセロナで見た3人家族のシルエット

バルセロナに来て最初の仕事は、娘を学校に朝夕送迎することだった。 4歳の娘の手を引き、8か月の息子が乗ったベビーカーを押しながら、 朝の通勤通学で混雑するバスに乗る。 とても混んでいても、ベビーカーでおずおずと進んでいくと、 自然と道をあけてく…

育児書よりためになった老夫婦の言葉@日本

第1子妊娠中の話。 仕事が産休に入ったらどんどんお腹が膨らむから不思議である。 臨月は夏だったし、誰も目からも妊婦であることは明らかだった。 1人で電車に乗っていると、いかにも品の良い老夫婦が乗ってきた。 目と目が合って微笑みあう。 私の隣に奥…